【賛同】除染土壌の再生利用を協議するIAEA専門家会合の公開を
【賛同】除染土壌の再生利用を協議するIAEA専門家会合の公開を
緑の党は、「放射能拡散に反対する会」など市民団体が、除染土壌の再生利用について協議する「国際原子力機関(IAEA)専門家会合(第3回)」の公開を求め、環境相に提出した要望書に賛同しました。
<要望書>
環境大臣 伊藤 信太郎 殿
国際原子力機関(IAEA)専門家会合(第3回)公開を求める要望書
除去土壌の再生利用等に関する国際原子力機関(IAEA)専門家会合(第3回)が2024年2月5日から同年2月9日まで非公開で開催されるとの報道発表がありました。
本会合では、除去土壌の再生利用と最終処分に関する安全性や基準の考え方、住民等とのコミュニケーション等が議題となっており、環境省はIAEAの評価を元に省令改正を行おうとしています。しかし以下の理由から非公開ではなく公開で行うべきであると考えます。
(1)除去土壌は、原発事故によって避難を余儀なくされた福島県民の居住環境の回復を目的に実施された除染によって発生したものであり、6兆円もの税金を投じたナショナルプロジェクト(環境省有識者会議)であるとされています。その再生利用や最終処分の方針については、その検討過程も含めて広く国民へ公開することは必要不可欠です。
(2)環境省が進めようとしている除去土壌の再生利用は、国民の生活や健康に少なからぬ影響を及ぼす上、法で定められたものではなく、一部の専門家の評価を根拠に省令改正で進めるべきではありません。
(3)環境省は再生利用について「全国民的理解の醸成」を強調していることとも矛盾します。国民的理解は現在環境省が進めているような広告・宣伝業者を使った一方的宣伝ではなく、透明性のある情報公開と国民との双方向のコミュニケーションにより達成すべきものです。
(4)本件のような全国民に影響を及ぼす事柄は少なくとも国会での熟議の上で法改正を行うべきです。国会議論のためにも検討過程の議論の内容については公開が必要不可欠です。
つきましては、私達はIAEA専門家会合の公開を強く求めます。
放射能拡散に反対する会
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
NPO法人市民放射能監視センター(ちくりん舎)
NPO法人新宿代々木市民測定所
放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会