【談話】安保法制と「安倍政治」に反対する勢力の勝利へ向けて
【談話】安保法制と「安倍政治」に反対する勢力の勝利へ向けて
-日本共産党の「国民連合政府」の呼びかけを受けて
2015年10月6日
緑の党グリーンズジャパン共同代表
中山 均
長谷川 羽衣子
長谷川 平和
松本 なみほ
日本共産党(以下「共産党」)は、去る9月19日、安保関連法制の廃止を目指し、当面する来年夏の参議院選挙などにおける連携・協力を内外に呼びかけました。すでに共産党と各政党党首との会談も始まっています。私たちも、同日に公表した声明において「安倍政権と自公勢力に打ち勝つためには、既存の政党の枠組みやこれまでの経緯を超えた、新しい取り組みが必要」と訴えました。こうした立場からも、共産党がこれまでの「単独路線」から転換し、危険な現政権への対抗軸を作り上げようとしている姿勢を歓迎します。
その上で、共産党の提案する「国民連合政権」構想については、その実現のためには衆議院も含めた勢力逆転が必要であり、各野党の政策の隔たりも大きく、来年参院選までの時間も限られた中で、解決すべき課題やハードルは大きなものがあると考えます。
私たちは、まず参議院での「安保関連法制廃止」の実現という一点を目標に、7月参議院議員選挙において「反自公」で勝利することをめざし、そのための選挙戦略を練るべきであると考えます。その上で、参議院での共同行動が実現すれば、「安保法制廃止法案」を可決することも可能です。この試みを成功させることができれば、安倍政権を追い込み、次の行動と希望につなげることができます。
参院選へ向けた野党勢力や市民の連携・協力は、安保法制と「安倍政治」に反対している多くの市民の共通の願いでもあります。私たちも含め、各政治勢力は、そうした願いに向き合い、市民とともに、新しい枠組みのための模索と努力を重ねなければなりません。私たち緑の党も、市民とともに、選挙区単位での協議などに積極的に関わり、幅広い連携の一翼を担いたいと考えます。
緑の党は、国際的なネットワークを持つ「市民発」の政党として活動し、海外の経験からも、国会における「緑」の議席の重要性を訴えてきました。私たちは、市民と野党による新しい枠組みに向けて努力を重ねるとともに、緑の党の掲げる理念を共有する候補者擁立の可能性も追求し、7月臨時総会で確認した参議院選挙方針の実現に向けた準備を加速させていきます。
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