【世界のみどり】グローバルグリーンズCOP26代表団が声明を発表
2021年11月11日
グローバル・グリーンズCOP26代表団の声明: グラスゴーからのメッセージ
COP26の第1週では、代表団やオブザーバーたちが体験した現地の混乱の様子が世界的に報道されました。グローバル・グリーンズの代表である私たちは会場へ入ることも困難で、期待していたほどにはプロセスに関与することができませんでした。
さらに、ワクチンやビザに関係する不公平の結果、代表のうち2名が会議に参加できなかったのです。ルワンダ緑の党の国会議員、フランク・ハビネザ氏とCOP26作業部会の共同議長、アンヌ・マリー・ビヒラバケ氏(ブルンジ)が欠席を余儀なくされ、多様な顔ぶれが揃うはずの代表参加に影響を与えました。
写真:スニグダ・ティワリ(インド・ウッタラカンド・パリバルタン党)、アリス・ハバード(緑の党イングランド&ウェールズ)、カーラ・ピランダ(パルティード・ベルデ・ブラジル)ほか
市民社会の代表として、私たちが交渉に参加できる機会は限られていました。COPの2日目と3日目は世界リーダーズサミットだけの開催で、しかも完全に非公開でした。1万人のNGOオブザーバーを代表するために発行されたチケットは、わずか4枚でした。この間、会場内の複数のテレビでは何も上映されず、透明性に欠けていたため、自宅で見ていた方が情報を入手しやすかったでしょう。
オブザーバーとしての私たちの役割は、COPで何が行われているかを社会に適切に伝えることであり、このような排除手法は許されません。グラスゴーの厳しい寒さの中、代表団は何時間も長蛇の列に並ばされるような状態で、会場へのアクセスはさらに困難となっていました。
私たちはリーダーズサミットのスピーチを聞くことができなかったのですが、いろいろな代表団から話を聞くと、無策が続く結論となったことに多くの参加者がうんざりしていたようです。 また、世界中で何千億ドルもの民間投資がカーボンニュートラルを達成するために割り当てられているにもかかわらず、それが第三世界の国々への融資という形で行われてしまうのです。
写真:パトリック・ハービー(スコットランド緑の党)、マーティン・オギンド(緑の会議ケニア)、モハメド・アワド(エジプト緑の党)
また、私たちの要求を伝える仕組みがなく、報道機関に頼っているのが現状です。 これでは効果がなく、新たな障壁となっていることが分かりました。私たちは各国の戦略を理解し、それぞれが会議でどれだけ成功したかを把握することに努めてきました。いくつかの目標が設定されているにもかかわらず、多くの国は野心を欠いており、それ以上に、代表団としては、私たちのリーダーが本当に公約を実現するのか不信感さえ抱かずにはいられません。
世界のリーダーたちは、自国を十分に代表しておらず、気候変動という緊急事態の現実に基づく行動ができていません。野心的な誓約をする一方で、それを達成するための明確な道筋を示すこともできていません。この状況は、市民社会が議論に参加するための明確なメカニズムが存在しないことで、さらに悪化しています。
このような課題にもかかわらず、私たちはオブザーバー参加を通じて、リーダーたちの約束とその行動の間にある現実のギャップ、特に過去のCOPでの約束を守っていないという事実を伝える活動によって透明性を高めてきました。
今回のCOPに求められているのは、世界のリーダーたちが緊急に行動し、排出量の削減を約束し、排出量のバランスを取り戻すための公正な移行を行うことです。 しかし、今のところ、そのような危機感は見られません。
写真:スニグダ・ティワリ(インド・ウッタラカンド・パリバルタン党)、ジャン・ランバート(イングランド&ウェールズ緑の党)
(訳:緑の党国際部)
(11/27 仮訳から差し替えました)
(原文)グローバルグリーンズWEBサイト
COP26 DELEGATE STATEMENT: DIRECT FROM GLASGOW
COP26 Delegate Statement: Direct from Glasgow - Global Greens
Week one down and we are yet to witness the sense of urgency that is critical to success of this year's climate conference.