【世界のみどり】ニュージーランド緑の党、総選挙で議席を維持

ニュージーランドで9月20日総選挙が行われ、国民党を中心とする与党が過半数を占めるという結果に終わりました。緑の党は14議席を獲得しました。
ニュージーランドの国会は、総議席数が120ですが、選挙制度のため、選挙結果によって定数が若干変わります。

選挙直後の速報では、緑の党(アオテアロア・ニュージーランド・緑の党)の獲得議席は13で、1議席減と報じられていましたが、超過議席を獲得し、前期までの議席数を守りました。

また、それによって国民党の過半数支配をかろうじて避けることができました。総議席数に占める緑の党の議席数は大きくありませんが、この意味は大きく、与党は連立を組む少数政党とのパワーバランスに一層の配慮が必要な形になりました。

与党国民党は、野党に不祥事を追及されながらも、健全な財政状況を背景に支持を集め、今回の勝利は「地すべり的」だったという分析もあります。そのような中で、緑の党は支持率を若干減らしたものの、1割はキープしました。結党以来約40年の地道な運動の成果と言えるでしょう。

緑の党は、選挙直後から、環境や気候変動、労働、教育など、様々な政治的課題に関して活発に発信を続けており、今後の活躍が期待されます。

(緑の党国際部長 足立力也)
 
【参考】アオテアロア・ニュージーランド・緑の党 http://www.greens.org.nz/
【写真】今回の総選挙で当選した14人