【談話】参議院選挙の結果を受けて

参議院選挙の結果を受けて

                              2013年7月22日
                              緑の党グリーンズジャパン共同代表
                                 中山均、すぐろ奈緒、髙坂勝、長谷川ういこ

 緑の党は、今回の参議院選挙において10名の候補者を擁立し挑戦しましたが、議席の獲得は叶わず、大変厳しい結果となりました。全国各地から様々な形でご支援・応援いただいたみなさまに、心より感謝を申し上げるとともに、力が及ばなかったことを深くお詫び申し上げます。

 私たちは「市民による政治」、「福島を忘れない・脱原発」を掲げ選挙に取り組みました。多くの有権者に訴えを届けることはできなかったものの、発足から一年余での国政への挑戦で45万人を超える人々から支持をいただきました。私たちは今回の参院選を通じ、日本の社会に「緑の党」と「新しい政治」を求める声が確実に存在していることを実感しました。
 結果を真摯に受け止め、そこから課題を学び、自分たち自身のあり方も見直しながら、今後の活動を続けていきたいと思います。

 今回、市民が立ち上げた「緑の党」が、世界でも類をみない高額な供託金をクリアして国政にチャレンジできたことの意義は大きいと思います。また、選挙報道において、法的には他の政党と同じ立場にありながら「諸派」扱いとなるなど不利な条件も、今後乗り越えていくべき課題として明らかになりました。

 一方でミュージシャン三宅洋平さんの「緑の党」からの立候補は、新しい政治スタイルで参加型民主主義を体現し、政治に関心が薄い層にも支持を広げ大きな可能性を拓くことができました。こうした新たな動きを具体的な形で議席獲得に押し上げる力がなかったことは、大きな反省と課題です。
 また、東京選挙区での山本太郎さんの当選は、市民の力を結集して勝ち取った希望の一議席です。緑の党としては今後も引き続き山本さんや三宅さんが市民と共に働けるよう、政策面でも運動面でも可能なかぎり協力していきます。

 緑の党の挑戦は始まったばかりです。私たちは、市民ひとりひとりが政治について考え行動する参加型民主主義の地道な積み重ねこそが社会を転換する大きな力となることを伝え続けます。
 ともに新たな一歩を踏み出しましょう。

(7月23日13:25 一部修正)