【共同代表コメント】政治を市民の手に取り戻すために
<共同代表コメント>
2013年5月18日
政治を市民の手に取り戻すために
緑の党・共同代表
中山均、すぐろ奈緒、髙坂勝、長谷川羽衣子
5月17日、「みどりの風」への「日本未来の党」(以下「未来の党」)の合流が発表され、緑の党にも正式に共闘が呼びかけられました。これに先立ち、未来の党の阿部知子さんからの合流の提案を受けた緑の党は、5月16日に全国協議会を開催し、深夜に及ぶ議論を行いました。
その結果を踏まえ、以下のコメントを表明いたします。
① 「新しい政治」をつくることへの共感
自民党などが、原発推進や改憲に向けての動きを加速するなか、「新しい政治」を提案するという趣旨には、強く共感します。そして、合流に向けて準備を進めて来られた、みどりの風・未来の党のみなさまに、心よりの敬意を表します。
私たちも、3.11以後の政党政治に対する大きな危機意識を共有しています。だからこそ既成政党ではない、市民が担う「新しい政治」が必要と考え、昨年7月に緑の党を結成し、参院選に挑戦する準備を進めて来ました。すでに10人の候補者も内定し、市民による寄付も6000万円を超えています。
② 合流のプロセスは対等な協議から
これまで、選挙のためだけに国会議員や既成政党が離合集散して来たことによって、市民は大きな失望を味わい政治への不信を強めています。いま最も求められているのは、市民の手に政治を取り戻すことです。そして熟議と合意のプロセスを大切にした、参加民主主義の政治や政党であると私たちは確信しています。
そのため合流のプロセスは、同じ志を持つもの同士が対等な関係で、名称や政策、合流のあり方や意思決定の方法、選挙後の拘束力などについての協議を行い、合意に至ることが必要だと考えます。
しかし残念ながら、この度の提案は、先にみどりの風に未来の党が合流し、そこに緑の党が参画するもので、新しい名称の政治団体を立ち上げるいわゆる“統一名簿方式”でもなく、“みどりの風から候補者を出す”というものです。
③ 政治を市民の手に
緑の党は、市民の手による政治の実現を大きな目的としています。従って、党内においても「草の根民主主義」を重視し、最終的な決定権は共同代表や運営委員ではなく、会員の総意にあります。
「新しい政治」の在り方を追求する私たちは、まずはみどりの風・未来の党・緑の党の三党が対等な立場で協議を行うことを提案いたします。
私たちは、どのような形であれ、参議院選挙を通して、市民の手に政治を取り戻すために全力で取り組むことをあらためて表明します。
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〈資料〉
日本未来の党・阿部代表、みどりの風・谷岡代表からの「「みどり」の合流への提案」 →こちら