【声明】 脱原発を促進する総選挙へ
今回の衆院選にあたり、緑の党は下記のような立場を声明として明らかにします。
全国には緑の党と連携する地域組織が活動しています。緑の党では、それぞれの地域組織が、この声明の方針に沿って、それぞれの地域において、個別の候補者の政策や理念を評価し、協定などを結んで支援・応援することを呼びかけます。
地域組織が支持・応援する候補は、12月1日の全国協議会で集約し、ホームページで公表する予定です。
また、比例区については、現在、政界が流動的な状況となっていることなども勘案し、やはり上記全国協議会以降、対応を明らかにしたいと考えます。
【声明】 脱原発を促進する総選挙へ
2012年11月25日 緑の党
12月16日投票の総選挙は、脱原発か原発推進かをめぐる重大な選挙です。政権復帰をめざす自民党は原発ゼロを真っ向から否定し、日本維新の会も太陽の党と合流して脱原発の旗を下ろしました。総選挙の争点を曖昧にする動きがマスメディアを含めて強まっていますが、私たちは脱原発か否かこそが真の争点であることを訴えます。
私たち緑の党は総選挙において、既成政党とは異なる脱原発の民意の受け皿となる政治的枠組み(投票先)をつくり出すために、東京比例ブロックに脱原発の市民運動と共同して候補者を擁立する努力をしてきました。しかし、その試みは、東京都知事選と同時になったこともあり、私たちの政治的力量不足のゆえに、残念ながら断念の方向性を確認せざるをえませんでした。
間近に迫る総選挙、自民党など原発推進政党と対抗して脱原発を促進するために、緑の党は以下の方針で臨むことを決定しました。
①脱原発を推進する候補に投票を
自民党と日本維新の会以外の政党は、実現時期の違いはありますが「原発ゼロ」を掲げています。緑の党は、脱原発を促進する候補への投票を呼びかけますが、どの候補者が本気で脱原発を実現しようとしているか否かは、明確ではありません。
原発即時ゼロか脱原発か原発推進か、候補者のこれまでの原発政策や選挙での公約をチェックする運動が多様な形で広がっています。緑の党は、有権者が脱原発を促進する候補者を的確に見極めて投票できるように、「脱原発つうしんぼ」をはじめとする候補者チェックの運動を全面的に支援します。
②脱原発・みどりの候補者を応援しよう
いくつかの政党は「脱原発=原発ゼロ」を掲げています。しかしその中身は政党によって様々で、候補者によっても違います。また、脱原発を掲げていても、経済成長至上主義であり、かつ参加民主主義に積極的ではない政党や候補者もいます。
緑の党は、「原発即時ゼロ」を選挙公約とする候補者、そして脱「経済成長至上主義」で参加民主主義を促進する脱原発・みどりの候補者の積極的応援を訴えます。しかし同時に、「原発即時ゼロ」を主張していなくても、脱原発を一歩でも前へ進める候補者への支援も訴えます。
今回の総選挙は原発だけでなく、消費税増税、TPP参加も争点となっています。緑の党は、消費税増税とTPP参加に反対です。脱原発、消費増税反対、TPP不参加、そして参加民主主義に積極的な、緑の党の基本的立場に近い候補者への応援と投票を訴えます。