【声明】ベネズエラに対する米国の軍事攻撃を強く非難するとともに、平和で民主的なベネズエラへの移行を求めます
【声明】ベネズエラに対する米国の軍事攻撃を強く非難するとともに、平和で民主的なベネズエラへの移行を求めます
2026年1月6日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会
1月3日未明、米国はベネズエラ首都カラカスに軍事作戦を展開し、マドゥロ大統領を拘束し収監しました。この軍事行動によって一般市民も犠牲になったと報じられています。米国のトランプ大統領は、「ベネズエラの運営に関与する」などとまで意思表示しています。
ベネズエラの強権的・非民主的なマドゥロ政権は、表現・報道の自由を制限し、人権を抑圧し、政権に反対する多くの市民を殺害・拷問・拘禁、強制失踪させ、これまでに800万人もの人々が国を離れたと報道されています。また、2024年の大統領選で、マドゥロ候補は実際には敗北していた証拠がある、と国際人権団体も指摘しています(※1)。
しかし、マドゥロ政権とは対抗する立場で活動している同国の緑の党の仲間たちも、今回の武力介入には反対・抗議しています。今回の米国の行動は、国連憲章・国際法をあからさまに否定する一方的な軍事力行使であり、私たちも、同国や世界の緑の仲間たちと共に、この軍事侵攻を強く非難します(※2)。
今回の行動の背景には、ベネズエラの石油資源の権益へのトランプ大統領の欲望、中南米地域での力の誇示と威嚇、同地域とロシア・中国の結びつきの排除といった意図が指摘されています。ウクライナや台湾をめぐるロシアや中国の行為に続き、今回の行動は、大国の指導者の政治的・経済的欲望に基づく行動が世界の安全や平和を脅かし、さらにその不安定化・流動化を拡大させる契機となりかねません。
私たちは、米国の行動をあらためて非難し、介入の停止と撤退、被害の回復、ベネズエラ国民や国際社会への謝罪と反省を求めます。
一方で、暫定大統領の下、米国との「協力」を表明し、「マドゥロなきマドゥロ体制」を維持しようとしているベネズエラ政権に対しても、強権政治から転換し、ベネズエラ国民自身の主導する対話に基づく平和的で民主的な社会への移行に向けて踏み出すよう求めます。その過程で、同政権下で拘束された政治犯や市民の釈放や強制失踪の実態解明、被害の賠償・補償、国外に脱出した市民の帰国支援や生活再建などが進められるべきです。
私たちは、超大国の「力による現状変更」によって各国・各地域の民主主義や人権が脅かされ翻弄されている事態を深く憂慮し、世界の緑の党と連携し、公正で平和的・民主的な国際社会を実現するために努力することをあらためて誓います。
さらに私たちは、日本政府・高市首相に対し、米国の暴挙が国連憲章に違反することを明確に表明するとともに、米国の軍事行動を強く非難するよう求め、ベネズエラの民主化と同周辺地域の平和と安定のため、必要な支援に取り組むことを求めます。
※註
1) Human Rights Watch(HRW)のレポー参照
https://www.hrw.org/news/2025/04/30/venezuela-brutal-crackdown-elections
2) 各国・地域の緑の政治勢力の声明・談話
○米国緑の党:https://www.gp.org/green_party_condemns_trump_attack_on_venezuela
○欧州緑の党:https://europeangreens.eu/news/european-greens-us-military-intervention-in-venezuela-violates-international-law/
○カナダ緑の党:https://www.greenparty.ca/en/news/green-party-condemns-us-actions-in-venezuela
声明全文→ https://greens.gr.jp/uploads/2026/01/S_Venezuela2.pdf
