【声明】国会議員定数削減に強く反対します-「身を切る」改革は「民意を切る」改悪そのものです-
【声明】国会議員定数削減に強く反対します
-「身を切る」改革は「民意を切る」改悪そのものです-
2025年10月29日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会
自民・維新の「連立」政権が発足しました。連立の条件として維新は国会議員の1割削減を打ち出し、自民党の高市総裁がこれを受け入れています。
維新は議員定数削減を「身を切る改革」などと言っていますが、国会議員の高額の歳費や特権、調査研究広報滞在費(旧・文通費)や政党助成金などには手を付けず、「身を切る」などと言える代物ではありません。
国会議員の定数(特に比例区)削減が少数意見の切り捨てにつながること、日本の人口当たり国会議員数は諸外国と比較すれば少ないことなどは、すでに各方面から多くの指摘の声が上がっていますが、そればかりではありません。「企業団体献金の廃止」の先送りとこの「定数削減」が一体となっていることにより、結果はより醜悪なものとなります。少なくなった議席を企業・団体の資金力や組織力に支えられた議員がより多く占めることにつながるからです。そのような政治家たちが、自分たちを不利にする政治改革に踏み込めるはずがありません。「議員定数削減」が「身を切る改革」などと言うのは悪質な空論であり、二重三重にその欺瞞性が明らかです。
私たちは、「民意を切る改悪」に他ならない「議員定数削減」に強く反対し、少数意見や多様な民意を反映するための比例代表の拡充を軸とした選挙制度の改革こそが必要だと訴えます。また、企業団体献金の禁止の早期実現と、国会議員特権や政党助成金などの見直しやその透明化を強く求めます。
※本声明の内容に関する参考情報等について、後日「註」として加筆する予定です。
声明全文→ https://greens.gr.jp/uploads/2025/10/S_sakugen.pdf

