【声明】第27回参議院議員選挙にあたって

【声明】第27回参議院議員選挙にあたって

2025年7月3日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会

今、世界は、気候危機、戦争と人道危機、分断と排外主義の広がりという、かつてない多重の危機に直面しています。国内でも、原発回帰や軍拡、物価高と格差拡大が進み、民主主義の根幹が揺らいでいます。

 本来であれば、こうした危機に正面から向き合い、長期的で持続可能な政策を語るのが政治の役割であるはずです。しかし、今回の参議院選挙において、多くの政党の公約では、気候危機に対する危機感や責任ある対策がほとんど見られません。ガソリン税の減税を掲げるような「気候危機促進策」すら目立ち、2035年温室効果ガス削減目標について、自公政権は60%削減という不十分な数値を掲げ、これを大幅に超える他党からの提案や具体的な政策も、一部を除き、ほとんど見当たりません。

 また、物価高騰の中で、与野党問わず多くの政党が負担軽減策を競い合っています。しかし、場当たり的な対策や効果に疑問のある政策も少なくありません。本来、一時的な負担軽減策だけではなく、安心して暮らせる持続可能な社会保障の拡充とともに、公正な負担のあり方、将来世代への影響についても真剣に議論することが必要です。

 こうした状況の中で、私たち緑の党は、「気候危機対策の抜本的な強化」や「原発ゼロ」「平和憲法・核兵器のない世界」「公正な社会」「ジェンダー平等・多様性社会」「徹底的な政治改革」を軸とする具体的な政策協定を結んだ候補者(選挙区・比例区)を、推薦候補として支援しています。

さらに、これらの候補への支援とその当選を通して、私たちは下記のような課題や理念の実現に向けて行動していきます。

◎ いのちと暮らしを守る「気候正義」の政治を

政府は原発再稼働と新増設、そして温室効果ガス「60%削減」でお茶を濁そうとしていますが、IPCCやIEAの科学的知見が示す「85%削減」に遠く及ばず、国際的にも不誠実です。緑の党は、科学に基づいた脱炭素社会、再エネ100%への転換を訴えるとともに、原発再稼働に反対し、原発ゼロをめざします。

◎ 多様性と人権を尊重し、差別・排除に抗する社会へ

ネットを介した排外的・攻撃的な言説が社会に浸透し、市民同士の分断が広がっています。緑の党は、ジェンダー平等、多文化共生、LGBTQIA+の権利擁護に取り組み、「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現をめざします。

◎ 脱軍事の持続可能な未来へ

軍拡と憲法改悪が進むなか、緑の党は、平和主義を掲げ、いのちを脅かす力ではなく、暮らしを支える仕組みへの転換を求めます。私たちは、核兵器禁止条約の批准や、日米地位協定の見直しも訴えます。世界各地で紛争と人道危機が進む中、急速に進む軍事費拡大や軍備強化に反対し、国際的な平和構築に向けてリーダーシップを取るべきです。

◎ 市民の声が届く、透明で公正な政治を

裏金問題や高すぎる供託金制度などが政治への信頼を損なっています。緑の党は、選挙制度改革やクォータ制導入、市民の参加を保障する「オーフス条約」への加盟など、民主主義の再構築に取り組みます。

緑の党は、小さな政党ですが、次世代への責任と希望を掲げて、確かなビジョンを訴え続けます。軍拡や原発回帰でもなく、真に持続可能で公正な社会を築く一歩として、この選挙に挑みます。

この夏、あなたの一票で、未来を変えるための一歩を踏み出しましょう。

※緑の党の推薦・支持候補一覧

【2025参院選】第27回参議院選挙特設ページ

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