【談話】第50回衆議院議員選挙の結果を受けて
【談話】第50回衆議院議員選挙の結果を受けて
2024年10月18日
緑の党グリーンズジャパン
共同代表 中山均 漢人あきこ
尾形慶子 八木聡
10月27日に行われた第50回衆議院議員選挙では、自民・公明両党の議席が過半数を割りました。この結果は、インフレ・実質賃金の低下で将来不安・生活苦が深まる中、裏金問題や統一教会問題に対する有権者の強い怒りの表明でした。
ただし、これは自民党の自壊によるところが大きく、議席を伸ばした野党が積極的に支持されたわけではありません。また、新首相就任後史上最短での解散により、政治的な対立軸が明確にならないまま選挙戦に突入し、半数近くの有権者が棄権し、投票率が史上最低水準となりました。
議席を大きく伸ばした立憲民主党は、野田新代表の下で軍拡も原発も容認して中道保守をめざしています。「憲法改正」を掲げる国民民主党や新興保守の参政党が議席を増やし、保守党が初議席を得ました。
立憲民主党が連携を否定した共産党は独自路線をとりましたが、議席を減らしました。「裏金」「裏公認」問題を機関紙でスクープしながら残念な結果でしたが、自民党への強い怒りの世論を高めた功績に、私たちも、他の野党も敬意を表すべきです。
また、れいわ新選組は議席を増やし、社民党は1議席を守りました。維新は大阪以外で議席を減らしています。
国会の勢力図が大きく変わり、政権に向けた政党間の連立・連携、与野党内外の対立や再編など、政治の流動化が進んでいくでしょう。その中で来年の参議院議員選挙に向かうことになります。
緑の党は、34人の候補者を推薦・支持して応援し、20人が議席を得ました。緑の党サポーター議員は、吉田はるみさん、大河原まさこさんに、新たに尾辻かなこさん、松下玲子さんが加わり、参議院議員の石川大我さんと合わせて5人となりました。
自公の議席が減少したことは、これまで「一強」体制の中で安倍・菅・岸田政権が進めてきた強引な手法や憲法違反の軍拡、そして原発推進政策などに歯止めをかける好機でもあります。伸長した野党がこれを活かし、人びとの暮らしに寄り添い、平和と地球環境を守る政治を実現できるか、問われています。
企業献金は廃止されるのか、気候危機対策は進展するか、公正な財源に基づく社会保障に踏み出せるのか、夫婦別姓制度はどうなるのか、など重要な政策の実現に向けた動向を注視し、前進させる必要があります。
そのためにも、私たちは、当選した推薦議員の皆さんと協定で確認した気候・脱原発・平和・反貧困・ジェンダー平等・政治改革の6項目に基づいた連携を図ります。特に、気候危機対策を抜本的に強化するための国会議員のネットワークの形成に向け、働きかけを強めていきます。
全文(PDF)→ https://greens.gr.jp/uploads/2024/10/danwa_senkyokekka.pdf