【談話】第50回衆議院議員選挙の公示にあたって
【談話】第50回衆議院議員選挙の公示にあたって
2024年10月15日
緑の党グリーンズジャパン
共同代表 中山均 漢人あきこ
尾形慶子 八木聡
本日、第50回衆議院議員選挙が始まりました。
1月の大地震に続き、能登半島地方の多くの人々が大規模な豪雨災害によって深刻な事態に直面する中、党利党略・利己的な保身を動機とした石破新首相の解散に、大義はありません。
石破首相は総裁選での発言を次々に反故にして、予算委員会を開催せず、旧統一教会問題も再調査せず、裏金問題も一部候補の非公認でごまかそうとしています。また、総裁選の過程で前向きだった「選択的夫婦別姓」や「現行保険証の廃止時期の見直し」「日米地位協定の見直し」「金融所得課税の強化」なども、大きく後退させました。一方で岸田首相の原発推進政策を引き継ぎ、軍拡路線を強化し、「核共有」を是認していることも、重大な問題です。
一方、立憲民主党も、野田新代表の元で安保も原発も容認して中道保守をめざし、共産党との協力を否定し、これに反発する共産党が強行路線に進む中、市民・野党共闘体制は各地で後退しています。
大きな問題は、「争点」が明確にならない中で、本来問われるべき政策が後景化されていることです。熱中症死亡者の増大に象徴されるエネルギー貧困への認識と対策など、私たちが最も重視する気候対策については、ほとんどの政党が本気度ゼロと言って過言ではありません。原発容認の方針も、程度の差こそあれ、与野党全体に広がっています。
代わりに掲げられているのは、与野党とも、物価対策や社会保障拡充政策であっても、財源なき減税とバラマキの羅列であり、将来世代にツケを回す政策は気候対策と同じです。
自民党政権への不信が高まる中、この選挙戦を通して、気候変動対策や平和構築、格差貧困の是正といった政策を進める好機としなければなりません。
そのために、私たち緑の党グリーンズジャパンは、気候・脱原発・平和・反貧困・ジェンダー平等・政治改革の6項目の政策の方向性を共有する政策協定を基本に、33人の小選挙区候補を推薦等、応援します。また、市民と野党の統一候補の擁立に向けて努力してきた立憲民主党・共産党・社民党などの小選挙区候補やブロック比例での投票を市民のみなさんによびかけます。
全文(PDF)→ https://greens.gr.jp/uploads/2024/10/danwa_50sousenkyo-1.pdf