【談話】ミャンマー(ビルマ)国軍による虐殺をとめるため 日本政府は国軍を利する資金...
【談話】ミャンマー(ビルマ)国軍による虐殺をとめるため、
日本政府は国軍を利する資金の調査と停止を
2021年3月30日
緑の党グリーンズジャパン共同代表 松本なみほ
韓国緑の党からミャンマー(ビルマ)(※)市民への連帯アクションが呼びかけられた3月27日、ミャンマー(ビルマ)では2月1日のクーデター後、最も凄惨な1日となり、100名を超える人びとが殺害されました。命を奪われた方々に哀悼の意を表するとともに、あらためてミャンマー(ビルマ)国軍による残虐な行為を強く非難します。
その後、少数民族の武装勢力による国軍への抵抗とそれに対する空爆での報復も始まっています。そして国軍による子どもたちにも及ぶ市民への虐殺がエスカレートしています。
茂木外務大臣や岸防衛大臣によってそれぞれミャンマー(ビルマ)国軍への懸念や非難が表明されましたが日本政府は具体的な行動を起こしていません。
一方、日本の官民連合から300億円を超える資金がミャンマー(ビルマ)国防省に渡っていたことが明らかになるなど、日本からの支援や資金が結果的に国軍を利する構図となっています。日本政府は直ちに、新規・既存のミャンマー(ビルマ)への支援・資金が国軍に流れていないかを調査・公表し、国軍を利するものを即時停止すべきです。
そして、国連などの国際機関やアジア各国と協調して、ミャンマー(ビルマ)国軍による虐殺を一刻も早く停止させることを強く求めます。
※註
国名「ミャンマー」は定着しつつあるが、1988年にミャンマー国軍がクーデターを起こして軍事政権を開始して改名したもので、当時軍政を逃れて国外に脱出した人たちは意識的に「ビルマ」を使い続けた。一方、「ビルマ」が植民地時代にイギリスにより用いられた名称であり、「ミャンマー」がより民族主義的であるとする意見もあり、ここでは両名称を併記した。
<参考>
【声明】ミャンマー(ビルマ)軍部によるクーデターと暴力に抗議します(2021/2/25)
https://greens.gr.jp/seimei/29650/
ロイター 2021年3月25日
焦点:日本の官民連合、ミャンマーで不動産開発 土地賃料が国防省に
https://jp.reuters.com/article/-politics-japan-idJPKBN2BH0ZT
PDFファイルは⇒https://greens.gr.jp/uploads/2021/03/danwa_20210330.pdf