【談話】 法と民主主義を無視した原子力規制委員会の発足は無効です

【談話】 法と民主主義を無視した原子力規制委員会の発足は無効です

2012年9月20日

緑の党共同代表                   .
すぐろ奈緒 高坂 勝 長谷川羽衣子 中山 均

 野田佳彦首相は、昨日、世論と福島の声を踏みにじり、国会の同意すら得ないまま、田中俊一・前原子力委員長代理をはじめ、「原子力ムラ」で生きて きた人物らを「原子力規制委員会」に任命し、その発足を強行しました。
 これは、「事故前から原子力に批判的な人材も委員に加える」との方針に反するばかりか、国会事故調査委員会の「第三者機関での候補者選定と国会での 最終判断を」との提言も無視したものです。
 原子力事業に携わってきた者の任命は実質的に設置法7条7項に反すると共に、同法附則は国会の同意を 経ずに首相が任命できる場合を極めて限定しています。
 今回のような場合は明らかに法の想定外であり、民主主義を無視した暴挙です。東京電力福島第一原発事故の経験と法の趣旨を踏まえるなら、規制委員会の公正性や中立性は最低限の条件です。
 これが担保されない規制委員会は、原子力安全委員会や原子力安全・保安院と同じく、安全宣言機関に過ぎません。
私たちは政府の規制委員会人事に強く抗議し、撤回を求めます。

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