【声明】 日本国憲法施行から69年- 平和・民主主義・地方自治・自由・人権、そして…

【声明】 日本国憲法施行から69年-
      平和・民主主義・地方自治・自由・人権、
      そして私たちの暮らしや存在、未来への希望を守るため、力を出し合おう

 

2016年5月3日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会

 

 本日、日本国憲法が施行されて69年になります。
 日本社会は、先の世界大戦の悲惨な現実を前にして、不戦と平和、民主的な社会の実現を誓い、その理念を憲法に結実させました。そこには、日本だけでなく、世界中の戦争犠牲者や先人たちの希望や願いがこめられています。

  しかし今、その憲法は最大の危機を迎えています。安倍政権は、安保法制を成立させる過程で、憲法の前文や9条で示された平和主義の理念を解釈で捻じ曲げ、強権的な手法で「立憲主義」を蹂躙しました。

  さらに安倍首相は、参院選で「改憲」を争点とすると明言しています。しかし、自民党改憲草案を見れば、それが時代や先人たちの願いに逆行するものであることは明白です。同草案は、地方自治や国民の主権を制限し、首相に全権を集中する「緊急事態条項」を組み込み、「個人」よりも「国家」を優先しています。しかも、人権を守ることの意義と重要性を高らかに謳った「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(97条)を、そのまま削除しようとしています。

 脅かされているのは、平和だけではなく、民主主義、地方自治、自由、人権、人間の尊厳、私たちの暮らしや存在そのものなのです。日本国憲法を守ることは、人類の努力の成果、私たちや他者の存在、そして未来への希望を守ることでもあります。 
 また、憲法は、前文において「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」とも明言しています。私たち緑の党グリーンズジャパンも、世界中の人びとと共に生きる平和な未来に向けて、各地で繰り広げられている広く多様な取り組み、そして他の野党や市民団体と連携・協力し、国会での「改憲勢力2/3以上」を阻止するため、全力を尽くすことを強く決意します。

 

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