【世界のみどり】搾取をなくす!「人を大切にする多数派」の英国を!大躍進「イギリス緑の党」党首のスピーチ
英国緑の党は、今年2月の下院補選(マンチェスター)に続き、5月の統一地方選で大躍進しました。庶民の生活苦に真正面から取り組み、分断ではなく平和と共生を訴える姿勢が共感を呼びました。その政策の詳細を、ザック・ポランスキー党首がスピーチの中で説明しました。要旨を下に載せます。 *翻訳: 緑の党グリーンズジャパン翻訳チーム

スピーチ全文はこちらより。<リンク>
スピーチ原文は英国緑の党ウェブサイトより by Green Party
経済政策について、英国緑の党ザック・ポランスキーのスピーチ <要旨>
「人を大切にする多数派」計画:「搾取まみれの英国」を脱却しよう
2026年3月18日
緑の党のザック・ポランスキー氏は、ニュー・エコノミクス・ファウンデーション(NEF)で行った主要演説の中で、党首として経済政策を明らかにし、「搾取まみれの英国」を終わらせ、エリート層ではなく英国の「思いやりのある大多数」を支える自身の計画を提示した。
ポランスキー氏は、過去40年間にわたる英国経済の変化が一般市民の生活をより困難なものにしてきたことを嘆き、その「富や税の公平を取り戻す」ための緑の党の計画を示した。
大金持ちに搾取される英国
「以前は、お小遣いや夏休みの旅行、あるいは将来のために少しお金を貯めることができていたのに、今では多くの人が、日々高騰する生活費を賄うためだけに働いています。生き延びるためだけに働いているのです。」
「こんな状況はおかしいです。私たちは、富や税の不公平を是正し、苦労して稼いだお金を私たちの手に取り戻せるのです。そうすれば、週末の小旅行のために貯金したり、お母さんに会いに行く時プレゼントを買ったり、あるいは子供たちの将来のために貯金できるのです。」
「しかし現実は、英国中の家庭が苦境に立たされている一方で、富裕層の少数派は繁栄を続けています。」
サッチャー時代に国民から奪った資産で、大儲けする億万長者
「なぜなら、一般の人々が日々代償を払わされてきた一方で、人々の目には見えないところで、別のことが起きていたからです。サッチャー政権下で貴重な(公的)資産が国民の手から売り払われ、その後、その資産を買取った者は再び我々に売り戻して利益を得ました。彼らの富は、ロケットのように上がりました。」
「1990年、私が小学校に通っていた頃、英国の億万長者は15人でした。昨年までに、その数は154人に増えました。彼らはどのように富を築いたのか。億万長者の4人に1人以上は、不動産や相続によって、資産を一部またはすべて増やしたのです。」
「それは、事業を起こしたり、人を雇用したり、製品を作ったりという、経済を回して生み出した金ではありません。単に資産を保有しているだけで、あるいはその資産を誰かに使わせて料金を取って得られたお金なのです。」
ポランスキー氏は、緑の党が経済の公平性をどのように取り戻すかを説明しました。
家賃規制:法外な家賃を終わらせる
水道事業の再国有化:高額な水道料金や、民営業者が未処理の下水で川や海を汚染した問題を終わらせる
再生可能エネルギーへの移行を加速
ガス価格の高騰を抑える:結果的に、再エネなど他のエネルギー価格も押し上げるから
家賃を上げさせない
「もし2022年秋の家賃に据え置かれていたら、英国の世帯は平均で年間3,300ポンド(70万円)以上を節約できていたはずです。英国全体で見れば、一般市民の懐に180億ポンド(3兆8000億円)の購買力が戻ることになります。そのお金は、地元の店で買い物をしたり、通勤途中にコーヒーを買ったり、あるいは忙しい一週間の終わりにビールを数杯飲むために使われるはずでした。」
「その代わりに? 家賃はそっくり家主の懐に入り、商店街は空洞化の一途。私たちの優秀な緑の党の議員、カーラ・デナイヤー氏は、この問題を是正しようと、『賃借人の権利法案』に家賃規制を盛り込むよう働きかけましたが、この労働党政権はまったく耳を貸そうとしませんでした。緑の党が政権を握れば、家賃規制を導入します。法外な家賃による締め付けを止め、地域社会に活気を取り戻します。」
原油高に便乗した棚ぼた利益に課税
ポランスキー氏は、原油価格が高騰しても一般家庭のエネルギー料金が値上がりしないよう保証を、政府に対し求めています。その財源としてキャピタルゲイン税の引き上げの他に、石油会社などの棚ぼた利益税(windfall tax)の強化を提案しました。これは、原油高のおかげで出た思わぬ利益です。
(参考)日本の石油元売り会社も、棚ぼた利益を享受。原油高に伴い石油製品の販売価格が調達時より上がったことで、石油元売り大手の純利益が大幅増加。2026年3月期、エネオスの純利益は前年比14.4%増。出光65.2%増。コスモ28.4%増。
緑の党が政策を決める時に問う、3つのシンプルな質問
どうすれば庶民の生活費の負担を減らせるか?
どうすれば富裕エリートではなく、支え合う多数派を後押しできるか?
どうすれば将来の世代のために地球を守ることができるか?
ポランスキー氏は、「搾取まみれの英国」を終わらせるプランがあると述べ、スピーチを締めくくりました。
「誰もが暮らしていける国にするプランです。民営化のツケを回されることなく、エネルギー価格の急上昇に振り回されず、ケアが必要な人たちをしっかり支えていきます。夢を持つことが当たり前になるように、私たちは英国を変えます。」
以上
*翻訳: 緑の党グリーンズジャパン翻訳チーム
スピーチ全文はこちらより。<リンク>
スピーチ原文は英国緑の党ウェブサイトより by Green Party


