【世界のみどり】モンゴル緑の党が日本の医療を学ぶ、新生児を核黄疸から救うために!

3月23日に、モンゴル緑の党(Civil Will Green Party of Mongolia)の国会議員アドバイザーDejidmaa Damdindorjさんとアシスタントが、日本の先進的・中核的な施設の1つである埼玉医科大学総合医療センターの小児科を訪問しました。日本ではほぼ克服されている新生児(正期産児)の核黄疸について、モンゴルでの法整備をめざして、日本の知見と経験を学びました。

左から尾形慶子(緑の党グリーンズジャパン)、Dejidmaa Damdindorjさんとアシスタント

モンゴルでは、黄疸に適切な処置がされないために、脳障害や発達障害(核黄疸)を起こす子どもが少なくないそうです。母親と新生児は産後2日で退院させられ、問題が起こっても再入院は難しいものがあり、黄疸があっても見過ごされることが多いからです。特に、出産経験の少ない若い母親や貧困層・僻地の親子は、公衆衛生を公平に受けることができていない現状です。

適切に処置するシステムを整備すれば、長期にわたり深刻な障害をもたらす核黄疸を、大幅に減らすことができます。これを可能にするように、Civil Will緑の党の5人の国会議員は、生命の保護・平等な公衆衛生・持続可能な医療システムに取り組もうとしています。

黄疸の危険因子は (a) 黄色人種、(b) 早産/低体重、(c) 脱水(母乳栄養に起こりやすい)などです。黄疸のピークは生後5-7日。日本では正期産児(予定どおりの日数で生まれた子)の半数以上に黄疸が見られ、モンゴルでは入院する子どもの約47%が黄疸が原因といいます。日本では、原因物質ビリルビンの量を簡易な器具(ビリメーター)を使って、入院中、毎日測ります。そして、出生時体重・日齢・ビリルビンの量を示した「光線療法基準曲線」に照らして、光線療法が必要か、いつ始めるかを決めます。

モンゴル人と日本人は同じ人種モンゴロイドですから、日本の知見を採用することが有用です。モンゴルで改善すべき点は、公費で下記を制度化することでしょう。

  • 生後6日まで入院。
  • 全産院でビリメーターによる測定。
  • 日本の「光線療法基準曲線」を使って、必要な子どもに光線療法を行う。

緑の党グリーンズジャパンは、今後もモンゴル緑の党と連帯して、両国の福祉強化をめざします。

ご協力いただきました下記の医師・研究者の皆様に、改めてお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

埼玉医科大学総合医療センター小児科の皆様
田村正徳先生、井上信明先生、難波文彦先生、阿部知子先生

****参考

光線療法基準曲線(宮崎和子:看護観察のキーポイントシリーズ 母性Ⅰ、p.255、中央法規出版、2004より改変)

実際にビリメーターで測定中

光線療法(人形にブルーライトを照射中。実際は、アイマスク着用)