【世界のみどり】UK緑の党の党員数が英国で第3位、支持率は第2位に!

世界のみどり: UK緑の党の党員数が英国で第3位、支持率は第2位に!
近年、欧米では右翼ポピュリスト政党が激しく台頭していますが、対抗する民主勢力として重要な役割を、緑の党が担っています。イギリスでは、昨年5月全国自治体選挙、昨年7月下院選挙、そして今年5月全国自治体選挙でUK緑の党(イングランド・ウェールズ緑の党)が議席を伸ばしました。また、党員数は、先月、第3位となったと同党が発表。政党支持率では、第2位になったとの世論調査結果が報道されました。
(参考)世界のみどり:イギリス、フランス緑の党が、総選挙で大勝利!2024年7月
(参考)世界のみどり:カナダ、オーストラリア、イギリスで緑の党は与野党・右翼勢力とツバ競り合い!2025年7月
UK緑の党が党員数で第3位、支持率で第2位
イングランド・ウェールズ緑の党は、与党の労働党と右翼政党リフォームUKに次ぐ党員数となり、保守党を上回ったとしています。保守党は、14年間にわたり政権を率いた後、昨年の総選挙で敗れ野党になりました。党員数を公表していませんが、英国のスペクテーター誌とテレグラフ紙は今年7月、党員数約12万3000人と報じていました。中道左派の自由民主党については、今年10月初頭には追い抜いていたといいます。
さらに、EuroElectsの世論調査10/31によると、支持率は右翼政党リフォームUKに次いで、第2位と報道されました。(下の棒グラフを参照:GREENSが緑の党。灰色が右翼政党リフォーム。赤が与党の労働党。)

10月19日、イングランド・ウェールズ緑の党は下記のようにプレスリリースを発表しました。
「緑の党の党員数が保守党を上回り、英国で第3位の政党となった。」
イングランド・ウェールズ緑の党の党員数が保守党を抜き、英国で第3の政党となりました[1]。与党の労働党が明らかに右傾化している一方、分断的な政治手法を行う右翼政党リフォームに対抗できるのは、緑の党だけであることが明らかになりました。
緑の党の党員数は、現在12万6千人を超えています[2]。2025年9月、ザック・ポランスキーが党首に選出されて以来80%増加しました。自由民主党(中道左派)の党員数の2倍以上となりました。
緑の党党首ザック・ポランスキー氏は次のように述べました。「現在12万6千人以上が緑の運動に参加しています。英国の政治は変わりつつあります。特権と権力に支えられた旧来の政党への支持は減っています。人々は、緊縮財政・不平等・分断の政治から離れ、繁栄・平等・結束という大いなるビジョンを示す新たな政治を選択しているのです。」
ポランスキー党首選出以来、緑の党は、生活費高騰危機、気候変動危機、政治への信頼崩壊について明確な主張を展開してきました。「党員急増は、現状の政治に対する国民の不満の高まりと、真の選択肢への渇望を反映しているのです。」
ポランスキー氏はさらに付け加えました。「古い二大政党制は機能不全に陥っています。緑の党が成長しているのは、私たちがこの時代の真の課題に言及しているからです。」 労働党は、再び緊縮財政主導の予算案を準備しているようですが、緑の党は、公正な課税と生活費高騰対策をめぐる一連の秋のキャンペーンを準備しています。
注[1] 保守党の最新の公表された党員数は12万3000人であるが、現在では大幅に減少していると広く見られている。https://www.telegraph.co.uk/politics/2025/07/23/tory-membership-falls-under-badenoch/
注[2] 緑の党の党員数はイングランド・ウェールズ緑の党の党員数に基づいている。スコットランド緑の党と北アイルランド緑の党は別個の政党である。スコットランド緑の党は最近、自党の党員数が8,000人以上に増加したと発表した。
(参考)イングランド・ウェールズ緑の党のプレスリリース
https://greenparty.org.uk/2025/10/19/green-party-membership-surges-past-conservatives-making-the-greens-third-largest-political-party-in-the-uk/

