【世界のみどり】パレスチナに関するグローバルグリーンズ声明

パレスチナに関するグローバルグリーンズ声明
2025年10月2日
グローバルグリーンズは、イスラエルが国際司法裁判所(ICJ)の命令を無視してパレスチナ人に対する大量虐殺を続けていることを受けて、パレスチナの人々との連帯を緊急に呼びかけます。
9月の年次国連総会(UNGA)において、パレスチナの正式承認にフランス、英国、ベルギー、インド、オーストラリア、カナダなどが加わって150カ国になったと、グローバルグリーンズは認識しています。私たちは、国際法を遵守しつつ民間人を保護して、世界の平和と正義を守るために、国連決議377A(V)「平和のための団結」(1950年、注1)を発動するよう国連総会に求めます。ICJの判決を執行することで、罪に問われない状況を終わらせなければ、国際システムの信頼性は失われます。
注1) 国連総会が安保理に代わって平和維持に関与できる道を開いた国連総会決議。
私たちは、すべての政府に対し、戦争犯罪と大量虐殺を止めないイスラエルに対する包括的な国際制裁と禁輸措置を発動するよう求めます。これには、部品やジェット燃料を含むすべての武器の貿易を対象にします。私たちは、EU・イスラエル連合協定(注2)の停止を求めます。
注2) 人権と民主主義の尊重を基礎に、EUとイスラエル間の自由貿易促進などを目的とする協定。
私たちは、パレスチナに人道支援を直ちに届けるために、イスラエルがヨルダンとヨルダン川西岸との国境を再開し、市民が自由に移動できるようにすることを求めます。 私たちはエジプトに対し、パレスチナとの国境を直ちに開放するよう求めます。 飢饉と清潔な飲料水の不足に直面しているパレスチナ人に、援助を届けなければなりません。飢餓を戦争行為として利用することは、決して許されません。
国際人道支援船団を攻撃してはなりません。切望される援助物資を自由に届けることは、許されるべきです。援助をパレスチナ人に届けるためには、あらゆる措置を講じなければなりません。
パレスチナで行われている民間人の殺害を止められなければなりません。多くの国が参加する国連平和維持軍を派遣し、殺戮を直ちに止めるよう保証しなければなりません。
私たちはハマスの武装解除を求めます。そのためには、パレスチナ人民の意志を代表するような民主主義制度を構築・強化すべく、多国による独立した支援が必要です。
パレスチナの平和は、武力によって押し付けることはできません。それは、正義、相互尊重、そしてすべての人の人権保護の上に築くものです。その制度を当事者の二国が認めるものにすることが、この地域の恒久的な平和に不可欠です。
私たちは、パレスチナを支援する150か国に対し実際的な行動を起こすよう、また、まだパレスチナを承認していない国に対し承認するよう求めます。
私たち緑の党は、非暴力、人権保護、国際連帯に尽力する政党として、各国の政党に対して、ガザでさらなる残虐犯罪をさせないよう行動することを呼びかけます。
(原文)グローバルグリーンズのウェブサイトより
https://globalgreens.org/news_statement/statement-on-palestine/
(参考)ヨーロッパ緑の党facebookより
「欧州緑の党、人道支援船団の阻止を非難」2025.10.2European Greens condemn the interception of humanitarian Flotilla
https://europeangreens.eu/news/european-greens-condemn-the-interception-of-humanitarian-flotilla/