【世界のみどり】フランス最年少の上院議員と情報交換「脱原発などで連帯を!」


【世界のみどり】フランス最年少の上院議員と情報交換「脱原発などで連帯を!」

フランス緑の党のマチルド・オリビエさんが来日、緑の党グリーンズジャパンの尾形慶子共同代表と東京都本部運営委員のブランシャー明日香杉並区議と情報交換しました。オリビエさんはフランス最年少の上院議員です。2023年の選挙の時は、29歳(被選挙年齢は24歳以上)でした。環境・文化・教育・在外フランス人の福祉などが担当分野です。オリビエさんの選挙区は、フランス国外在住者選出区。在外フランス人評議会議員などが上院議員を選びます。この評議会議員の選挙が来年なので、オリビエさんは、緑の党を支持する在外フランス人評議会議員を増やすために、日本や韓国などを訪問しているという訳です。

フランスは電力の約7割を原発に頼っています。フランス緑の党は、原発依存から段階的脱却を強く訴えており、新規原発建設は断固反対です。しかし、緑の党と選挙協力する左派連合の社会党や共産党は違います。社会党は短期的には原発を脱炭素電源として評価。共産党は原発に積極的で、雇用・安定供給のために不可欠と主張しています。脱原発を公約に掲げている政党は緑の党の他に「不服従のフランス」だけです。フランスの脱原発運動は大変な困難にあり、日本の運動と連帯が望まれます。

(参考)フランスの上院議員の選び方

フランスの上院議員348人。日本と同じく、任期6年、3年ごとに半数が改選されます。大きく違うのは間接選挙ということ。16万人の大選挙人によって選ばれます。大選挙人とは、109区の市町村議会議員、県議会議員、地域圏議会議員、国民議会(下院)議員、現職の上院議員、一部の地方首長(市長など)です。ただし、オリビエさんを選んだフランス国外在住者選出区は在外フランス人評議会議員など540人の大選挙人から成り、12人の上院議員を選びます。日本在住の評議員4人のうち左派支持は2人と推測されます。オリビエさんは、緑の党を支持する立候補者を探しています。