【世界のみどり】ノルウェー緑の党が議席倍増、現左派政権の続投を後押し

【世界のみどり】ノルウェー緑の党が議席倍増、現左派政権の続投を後押し
9月8日、ノルウェーの国会議員選挙(一院制、定数169)で、労働党が2期目の政権を獲得しました。労働党は過半数に足りませんでした(55議席)が、緑の党など左派連合が過半数(85議席)を超えた(88議席)からです。ノルウェー緑の党(Miljøpartiet De Grønne)は、得票率4.7%を獲得。調整議席が与えられる条件の4%を超えました。
しかし一方で、右派ポピュリストの進歩党が過去最高の選挙結果(48議席)となりました。生活費・エネルギー価格の高騰や移民受け入れへの不満から、特に若い男性に支持が広がったと言われています。
緑の党は「気候問題が最優先」として、石油・ガス探査の即時停止と2040年までの石油関連事業の段階的廃止を要求しています。しかし、再選されたストーレ首相は、石油・ガスの探査継続、投資・輸出を伸ばす姿勢です。ヨーロッパがロシアの天然ガスに依存できなくなって、ノルウェーの石油・天然ガスの輸出が大きく伸びているからです。第2党の進歩党も同じように気候対策に否定的です。緑の党としては難しい交渉となりそうです。
参考:ロイター
https://www.reuters.com/business/energy/green-party-pushes-norway-oil-phaseout-its-political-influence-grows-2025-09-09/?utm_source=chatgpt.com