【世界のみどり】ニュージーランドに最も多様性に富んだ国会、緑の党が筆頭: マオリ、移民、女性、LGBTQ+
10月17日は、ニュージーランドの総選挙(1院制、定数120)でした。先住民マオリや移民、女性、LGBTQの数をみると、これまでで最も多様性に富んだ国会が生まれました。
中でも2議席増え10議席となった緑の党は、女性7人・マオリ3人・LGBTQ4人と、多様性の点で先頭に立っています。特に、新しく当選したエリザベス・ケレケレ氏は、マオリであると同時に、LGBTQ+コミュニティのために長く働いてきた活動家です。もう1つ特筆すべきは、クロエ・スウォーブリック氏が小選挙区(オークランド中央)から労働党の助けなしで当選したことです。ニュージーランド国会の「小選挙区比例代表併用制」では、少なくとも小選挙区で議席を得ることが必要なので、彼女の勝利は重要です。
労働党のジャシンダ・アーダーン首相は、2017年に、37歳で当時最年少の首脳となっていました。今回、労働党は64議席を獲得し圧勝しました。前回から連立政権の一員だった緑の党は、再び、連立の交渉に入っています。
最大野党・国民党は35議席にとどまりました。前回、連立の一員だったニュージーランド・ファースト党は議席を失いました。一方で、温暖化対策に否定的なACT党が9議席増やして10議席となり、緑の党と同じく第3党に躍り出たことは警戒が必要です。
(参考)
ニュージーランド緑の党HP
https://www.greens.org.nz/
ニュージーランド緑の党facebookより
https://www.facebook.com/nzgreenparty/photos/a.10155945125816372/10157265586531372/
BBC日本語版より
https://www.bbc.com/japanese/54550296
The Guardianより
https://www.theguardian.com/world/2020/oct/19/new-zealand-elects-most-diverse-parliament-boosting-female-lgbtiq-and-maori-mps