【世界のみどり】オーストラリア緑の党、ピーター・ウィッシュ・ウィルソン上院議員が来日
オーストラリア緑の党、ピーター・ウィッシュ・ウィルソン上院議員が来日
2017.10.1 漢人明子(全国運営委員、東京都本部共同代表)
オーストラリア・タスマニア州のピーター・ウィッシュ・ウィルソン上院議員が来日。9月27日、日本外国特派員協会で記者会見を行い、その後、共同代表長谷川平和、東京都本部メンバーと懇談しました。
ピーター・ウィッシュ・ウィルソン上院議員は、オーストラリア緑の党の元党首ボブ・ブラウンの後継者として2012年から上院議員を務めるエコノミストでありサーファーです。
https://peter-whish-wilson.greensmps.org.au/
記者会見は、「捕鯨、石炭、気候変動が私たちの海とグレートバリアリーフに及ぼす影響」と題し、オーストアリアの自然環境への思いに溢れるものでした(文末参照)。
その後、場所を移して、日豪グリーンズそれぞれの歴史や現状を共有し、気候変動、女性施策、同性婚国民投票、動物福祉、プラスチックキャンペーンなどをテーマに懇談。有意義で楽しい時間を持つことができました。
以下、懇談メモからの抜粋-----
・オーストラリア緑の党はタスマニアでの発祥から40年
10%程度の得票率を維持している
若者の支持が高いので、成長する
党内では、抵抗派と現実派がせめぎあっているが、あくまでアクティビストの党だ
・気候変動をめぐる政治的な争いは激しい
現政権には緑の党の政策を台無しにされた
山火事が増え、グレートバリアリーフの半分が死滅した
・同性婚の是非を問う国民投票が2週間後に迫っている
郵便による非拘束の国民投票は今回が初めて
(選挙と同時に行う結果への拘束のある投票は何度か行われている)
同性婚の是非は国民投票には相応しくないテーマであり、緑の党は反対した
案の定、ネガティブキャンペーン(ヘイトスピーチ)が激しくなっている
賛否は、75%対25%でスタートしたが、現在60%対40%
オーストラリアのLGBTは10%
緑の党は最も強力に取り組んでいる政党だ
・オーストラリアには動物の権利党があり0.5%の支持がある
・今、最も力を入れているのは「プラスティックキャンペーン」
海鳥、亀、クジラなど深刻な影響にある
日本の緑の党へのメッセージと、今回の来日テーマの2本の動画撮影にご協力いただきました。
後日アップします。
*参照:日本外国特派員協会サイトより --------------------
http://www.fccj.or.jp/events-calendar/press-events/icalrepeat.detail/2017/09/27/4793/-/press-conference-peter-whish-wilson-senator-for-tasmania.html
記者会見:タスマニア州上院議員のピーター・ウィッシュ・ウィルソン
水曜日、9月27日、2017、15:00〜16:00
「捕鯨、石炭、気候変動が私たちの海とグレートバリアリーフに及ぼす影響」
広大な土地や海、そしてグレートバリアリーフでは、オーストラリアはその性質上知られていますが、自然と人間の両方からの攻撃は、オーストラリアの政治における天然資源の生存を重要な課題としています。
生涯熱狂的なサーファーやダイバーとして、緑を代表するタスマニアのピーター・ウィッシュ・ウィルソン上院議員は、環境保全と環境保護のイニシアティブの最前線に立っており、気候変動、捕鯨、違法漁業、致命的なサメの緩和に関する行動を求めています。彼は産業漁業と水産養殖による環境被害と海洋生物へのプラスチックや微生物汚染の世界的影響について強調しています。
現在、気候変動と温暖な海洋からのグレートバリアリーフへの最近の被害に重点を置いている、海洋漁業と生物多様性に関する気候変動の現在および将来の影響に関するオーストラリア上院調査の議長を務めています。最近のサンゴの漂白イベントは、グレートバリアリーフとタスマニアの巨大な昆布のサンゴのほぼ半分を殺しました。これは、環境だけでなく、観光産業、漁業、政府の意思決定者および科学者に多くの課題を提示します。
ピーター・ウィッシュ・ウィルソン氏は、エコノミストであり、タスマニア大学でオーストラリア初の環境財務コースを作成、教えています。彼は金融サービス部門のウォールストリートで働き、中小企業を経営しています。彼はこの知識と経験を使って、不平等、公害、過度の企業力、税回避、ホワイトカラー犯罪に対して上院での戦いをリードしています。
ピーター・ウィッシュ・ウィルソン氏は、捕鯨、気候変動、グレートバリアリーフについて語り、環境を保護するために何が行われていないのか、何が行われていないのかについて、クラブに来る予定です。