【世界のみどり】フランス環境相に脱原発派の二コラ・ユロ氏

フランス ユロ氏

 

フランスのマクロン内閣の人事が発表され、反原発派のニコラ・ユロ氏が環境大臣として入閣しました。

マクロン政権の経済政策は新自由主義的な面があり、原発推進派が環境大臣に任命されると予想されていただけに、この人事に衝撃が走っています。

 

 

特に、ユロ氏の入閣が報じられると同時に株価を6.57%も下げたフランスの電力会社は警戒心を露わにし、「今後も原発がこれまで通り推進されることを望む」という文書を公表しました。

 ユロ氏は現在、原発依存度を2025年までに75%から50%に下げる、そしてエッセンハイム原発を廃止する、という以上の脱原発政策を要求していません。しかし、メディアの取材に、「原子力産業のビジネスモデルは、過去のものだ、再生可能エネルギーの方が競争力がある」と語り、再生可能エネルギーへのシフトを目指すとしています(※)。

高名な環境運動家であるユロ氏の入閣は、私たちにとって希望を与えてくれるニュースです。これからもフランスの環境政策に注目して行きます。

 

※ロイター World News | Wed May 17, 2017 | 2:08pm EDT

Green activist Hulot named French ecology minister, EDF stock slumps より

 

※5月19日に掲載した記事について、事実誤認ではないかとのご指摘を受け確認したところ、記事中に誤りがあることが判明しましたのでいったん記事を取り下げ、再掲載させていただきます。