【報告】6/23 ストップ・リニア!訴訟1周年記念シンポジウム
■ストップ・リニア!訴訟1周年記念シンポジウム
絶対にリニア新幹線はつくらせない!
2017年6月23日(金) 16時~18時半
場所:衆議院第一議員会館 大会議室(地下1階)
主催:ストップ・リニア!訴訟原告団
*詳細は原告団サイトを参照ください。⇒http://nolineariida.sakura.ne.jp/2017-0629-sympo-1.html
*シンポジウムチラシPDFファイルはこちら
<<概要メモ>>
◆基調講演 「暴走するリニア新幹線」 斎藤貴男氏
・講演の動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=p8jh7N4Cm6o
「帝国主義的」日本会議的な利権政治
日本政府は少子高齢化を踏まえ「インフラシステム輸出」を進めている。社会資本、コンサルから施工、資材供給やメンテナンスまで、オールジャパンで一環提供する考え方で(パッケージインフラという名称で民主党政権が始めたもの)、資源収益、民間人を軍隊で守る、という考え方につながる。集団的自衛権の行使容認と改憲の流れにリンクしている。
リニアと原発
元JR技術者によると電力を最大でリニアは新幹線の40倍使うとされ、当然浜岡原発再稼働が視野に入っていて、政府自ら大阪までの延伸計画の前倒しをした。一方東京・甲府間だけでも東京オリンピックに間に合わせたいという声がある。オリンピックとは何かといえば、外人の要人を招いての接待とセールス出会って、リニア輸出と原発輸出がアベノミクスの正体と言える。
リニアと原発を世界へ売り込むための、日本はショールームではないか?
政治家はセールスマンではないか?!
「新しい帝国主義時代へ」で本当に良いのか
監視・マイナンバー・改憲・インフラ輸出・・・新帝国主義宣言と言える。
99%が1%に奉仕する社会になる。
リニアの問題を考えながら、一人ひとりの「生き方」の問題として捉えていこう。
◆パネルディスカッション
「真実を隠してリニアを進める闇に迫る」
斎藤貴男氏 ジャーナリスト
関島保雄氏 訴訟弁護団共同代表
川村晃生氏 訴訟原告団長(コーディネイター)
無責任⇄受忍
福島第一原発事故後の経過を見ると「無責任」という一語に尽きる。
そこには同時に「受忍」がある。
オリンピックは昭和の「夢をもう一度」=ただのナショナリズムに過ぎないものに、過大な計画を立てて「犠牲は受忍せよ」ということだ。
「発生土」の問題はアキレス腱
住民の反対で候補地を一つひとつ潰す。掘らせないこと!頑張れ!!
残土含めたアセスが必要=アセスやり直しを求める。
アセスの本来的要件=情報収集・住民意見を満たしていない。
《フロアより》
環境裁判
諸外国ではきちんと意見が言える。
環境影響評価の不備の詳細、「中身」に入らせる。
辻村千尋氏
・生物地理空間移動 (例;土砂の他県への移動)は
国際自然保護連合(IUCN)決議によりできなくなっている。
・種の保存、絶滅危惧種の指定をするよう環境省に働きかける。研究者の判断で、生息地などの保全をさせることができる。
JR労組の方
コストカット、人員削減が進み、安全問題が浮上してきている。
リニアは外界と断絶した空間になり、地上でさえ緊急時の安全な輸送ができなかった。地下では一層難しいだろう。
以上。 (報告:星川)