【談話】2012年度補正予算成立を受けて
【談話】2012年度補正予算成立を受けて ― 熟議なき「人よりコンクリート」
2013年3月1日 緑の党共同代表 中山 均
去る2月27日、国と地方をあわせて20兆円規模となる2012年度補正予算が参議院での1票差の可決により成立しました。
その内容は、将来世代へのツケに依存する公共事業優先の古い手法です。その一方で、例えば具体計画の策定が焦眉の課題となっている「原発事故子ども・被災者支援法」の予算は盛り込まれていません。「人よりコンクリート」を優先する安倍政権の姿を象徴しています。
巨額の公共土木事業の緊急性や必要性について、短期間で十分に審議できたのか、疑問です。「ねじれ国会」の中で参議院は、本来、これを徹底精査し、生活や雇用に密着した、本当に緊急性のある事業に限って修正可決するなどの対処を取るべきでした。地方議会でも、国会の採決の前にわずか1日のみの審議だったところも少なくありません。「熟議」とは程遠い議会政治の現状です。
緑の党は、参議院で議席を実現し、国会と地方議会において、市民の視点から徹底した熟議をリードしていきます。