【談話】正当な市民活動への不当な逮捕に抗議します
【談話】 正当な市民活動への不当な逮捕に抗議します
2012年12月28日 共同代表 長谷川羽衣子
下地真樹准教授(阪南大学)らが12月9日に大阪府警よって不当に逮捕され、すでに3週間近くも勾留されています。12月28日になってようやく下地氏ら2名が処分保留で釈放されましたが、1名が起訴されてしまいました。
下地准教授ら市民有志は、小さな子どもを持つお母さんたち、とりわけ福島・東北・関東から関西に避難移住して来られた人たちの不安な気持ちに寄り添い、原発に反対し、放射能汚染の拡散を防ぐため非暴力の抗議活動を続けておられました。 逮捕の理由とされたのは10月17日の街頭での平和的なアピールでした。
逮捕容疑が「威力業務妨害」というのはこの種の不当逮捕でよく見られますが、現行犯ではなく、2か月近くも後に逮捕されるというのは異例です。 膨大な人々の健康と財産に多大な被害を及ぼした福島原発事故の責任者が一切罪に問われない一方で、その被害の拡大と事故の再発を防ごうと声を挙げた市民がなぜ逮捕・勾留されなければならないのでしょうか。本件において、そもそも逮捕の必要性があったとは考えられません。
これは市民の活動に対する明らかな弾圧であり、憲法で保障された「表現の自由」の侵害に他なりません。 私たちは、今回の不当な逮捕に関与した捜査当局や裁判所、とりわけ起訴を敢行した検察庁に対し強く抗議すると共に、謝罪及び未だ勾留されている人の即時釈放を求めます 。