【世界のみどり】熱波のヨーロッパで、緑の党がEU首脳による緊急会合を要請

世界のみどり: 熱波のヨーロッパで、緑の党がEU首脳による緊急会合を要請
ヨーロッパを記録破りの熱波が襲っている中、6月25日、EU環境相理事会(Environment Council)がブラッセルで開かれました。右翼勢力が気候対策を後退させようとしていることに対抗して、欧州緑の党は、EUの気候保護策と「グリーン・ディール」を早急に強化するため、EU首脳による緊急会合の開催を求めました。
欧州緑の党の共同代表シアラン・カフ氏は次のように述べました。
「この熱波は、ヨーロッパのすべての人々を重大な健康危機に急速に陥れしつつあります。世界保健機関(WHO)は今月初め、過去4年間でヨーロッパにおいて20万人以上が猛暑により死亡したとすでに発表しています。EUは、グリーン・ディールを強化するのか、後退させるのか、明確な選択を迫られています。ヨーロッパに住むすべての人々が、すでに熱波の影響に苦しんでいます。グリーン・ディールを選択しなければなりません。科学的根拠は明白です。」
ヨーロッパが今、選択しなければならないのは、異常気象から私たちを守る政策を大幅に拡大することです。風力や太陽光などの再生可能エネルギーへの投資は、長期的にはエネルギーの自立性を高め、光熱費を削減します。熱を大気中に閉じ込める化石燃料の排出ガスから、私たちを解放してくれます。木を植えたり自然を再生させたりといったごく単純な対策でさえ、すでに都市を涼しくし、農村部を洪水や干ばつから守っています。」
欧州緑の党の共同代表であるヴラ・ツェツィ氏は次のように締めくくりました。「猛暑よる死亡は、実は、ほぼすべてが予防可能だったとWHOは述べています。予防可能。これこそ、EUがよりどころにして対応すべきです。つまり、この危機は単なる天候の問題ではないということ。これまで、予防できたのにやらなかったという、政治の過ちが危機の原因だということです。EU議会最大会派の欧州人民党(EPP)は、極右勢力と結託し、自然の回復から森林伐採の防止というグリーン・ディールの重要な部分を後退させようとしてきました。それらはまさに、熱波、洪水、干ばつ、山火事から人々を守るための措置だったにもかかわらず。」
彼らはこれを『規制緩和』だと言いますが、実際には大企業がやりたい放題に振る舞えるようにしているに過ぎません。グリーン・ディールは、気候崩壊に起因する熱波、干ばつ、山火事、鉄砲水からヨーロッパを守る政策です。抽象的な環境プロジェクトではありません。各国政府およびEU環境相理事会に集うリーダーたちは、最高レベルの緊急会議を開き、EUの気候保護策とグリーン・ディールを早急に強化するべきです。今日の会議で、そしてこれから数ヶ月間にどんな政治的選択をするかによって、あなたたちは歴史に裁かれることになるでしょう。」
背景
EU環境相理事会(Environment Council)の開催中(6/25)、フランスでは観測史上最も暑い日が記録され、パリでは気温が40°Cを超えた。英国では6月の最高気温記録が更新された。スペインでは6月として観測史上最高の1日平均気温が記録され、イタリアでは主要都市に最高レベルの熱波警報が発令された。ベルギーでは、観測開始以来最も暑い6月24日が記録された。オランダでは、観測開始以来最も暖かい6月の夜が観測された。ポーランドでは、主要都市で40°Cを超えると予報されたことを受け、閣僚による緊急会議が開かれた。
(原文)
Heatwave: Greens call for emergency meeting of EU government leaders

