【世界のみどり】オランダ緑の党が労働党と合併!極右にも、中道右派にも対抗する進歩勢力に!

世界のみどり:オランダ緑の党が労働党と合併!極右にも、中道右派にも対抗する進歩勢力に!
26年6月13日、オランダ緑の党(GroenLinks)と社会民主主義の労働党(PvdA)が正式に合併し、新党プログレシブ・ネーデルランド(略称PRO)を結成しました。それぞれの党が合併の賛否を問う投票を行ったところ、緑の党員の89%・労働党員の88%が賛成。両党を解散し、極右にも、中道右派にも対抗できる大きな進歩派勢力をつくることをめざします。
オランダでは、中道右派マルク・ルッテ首相(自由民主国民党 VVD)が、2010年から14年間政権にありました。この間、財政規律・市場原理を重視、福祉支出を抑制した結果、格差拡大、住宅不足、気候政策の遅れ、公共サービスの弱体化に陥ったと、緑の党や労働党は批判してきました。
中道右派政権への批判が、2023年総選挙で極右政党PVVを第1党に押し上げましたが、2024年、右派が連立政権をつくる際、極右政党の首相を避け無党派のディック・スホーフ首相が選ばれました。しかし、早くも2025年6月、極右政党PVVは移民・難民政策をめぐり連立を離脱し、10月再選挙に持ち込みました。結果、PVVは第1党の座を失い、政治の主導権は辛くも中道勢力に戻りました。左派連合のGroenLinks-PvdAも後退して、2023年の25議席から20議席に減りました。
このような状況を打開するために、緑の党と労働党の間に、極右にも、中道右派にも対抗できる進歩派勢力をつくる新党構想が提唱されました。両党は、もともと政策的な共通点が多かったのです。
- 気候変動対策
- 福祉国家の強化
- 格差是正
- 多文化共生 、欧州統合
合併に向けてのきっかけになったのは、2021年の選挙結果が、緑の党・労働党ともに期待外れだったことです。緑の党8議席(6議席減)、労働党9議席(前回と同じ)でした。高齢化を心配する労働党の若手党員が「赤緑マニフェスト」を発表し、緑の党と労働党の協力をめざすうねりが両党の中で起こりました。2023年総選挙では選挙協力が成功し、共同名簿「GroenLinks–PvdA」が25議席に増えました。昨年6月の両党の総会で、圧倒的多数で合併が可決され、今年6月13日に、両党を解散し、新党の名称をProgressief Nederlandと決定しました。新党の党首は、緑の党党首ジェシー・クラバーとなりました。
欧州緑の党は、オランダの新党PROの結成を歓迎する旨を表明しました。もともとオランダ緑の党は、欧州緑の党およびグローバルグリーンズに加盟しており、欧州議会では一貫して Greens/European Free Alliance(Greens/EFA)会派に所属していました。欧州緑の党は、新党PROメンバーと緑の価値観や政策を共有すべく議論したいと歓迎しています。


