【声明】東北に原発はいらない-女川原発再稼働に抗議します-

【声明】東北に原発はいらない-女川原発再稼働に抗議します-

                        2024年11月4日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会

 東北電力の女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機が10月29日に再稼働しました。東日本では2012年5月に北海道電力の泊原発3号機が停止して以来、「原発ゼロ」が続いていましたが、この13年間、東北地方では電力ひっ迫など起こっていませんでした。しかも、東京電力福島第1原発と同型の原子炉としては事故後初の稼働であり、原発事故による深刻な被害を福島県のみならず、宮城県など近隣諸県にもたらしたこの東北の地で、地域住民を危険にさらす今回の再稼働に、私たちは強く抗議します。

 原発は、私たちも繰り返し訴えてきたように、脱炭素に寄与せず、再エネの発展を妨げるものでしかありません。原発のコストは増加する一方で、電力料金の引き下げにもつながりません。世界的には、再生可能エネルギーのコストは低下し続け、日本も例外ではありません。

 女川原発の周辺は山が海のすぐ近くまで迫り、原発敷地も山で取り囲まれ、緊急時の避難は極めて困難です。能登半島地震の実情を見れば、原発の再稼働はありえません。また、これ以上の原発推進は、危険と隣り合わせで暮らす住民と、制御できない核のゴミやリスクを押し付けられる未来世代に対して、きわめて無責任です。

 東京電力福島第一原発事故の教訓を受けて10年前に福井地方裁判所が大飯原発の差し止めを命じた歴史的判決以来、多くの司法判断が原発の安全性に警鐘を鳴らし続けてきました。私たち緑の党グリーンズジャパンは、市民や立憲野党と共に、原発の速やかな廃炉を求め、原発に依存しない自然のリズムを生かしたエネルギー源や地域経済の構築に尽力していきます。


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