【賛同】むつ中間貯蔵 青森県知事宛て「安全協定締結をやめ計画は白紙に」

【賛同】むつ中間貯蔵 青森県知事宛て「安全協定締結をやめ計画は白紙に」

緑の党は、「原子力規制を監視する市民の会」などが青森県知事に提出する「むつ核燃料中間貯蔵の安全協定締結をやめ 計画を白紙に戻すよう求める緊急署名」に賛同しました。

<要請文>

青森県知事 宮下宗一郎様

 貴殿は8月9日に、青森県むつ市に建設中のむつ中間貯蔵施設に使用済み核燃料の搬入を認める安全協定を締結しようとしています。私たちはこれに強く反対します。県民説明会、むつ市民説明会で示された住民の反対や懸念の声に真摯に向き合うべきです。むつ中間貯蔵が原発・核のゴミ捨て場となる可能性は高く、だまし討ちのようなやり方で搬入を進めるべきではありません。

 経済産業大臣は、7月23日に貴殿が面会した際に、「六ヶ所再処理工場への搬出を想定する」と述べ、貴殿はこれを評価されています。しかし、六ヶ所再処理工場は、建設から31年経っても完成の目途はありません。試運転から数えても既に18年経ち、放射線汚染で入室できない「レッドセル」と呼ばれる区画が多数存在し、実際の検査も耐震補強もできません。このような施設が50年後にも稼働が継続するとはとても考えられません。経済産業大臣の発言が、50年後に稼働していることのなんの保証にもならないことは、貴殿もよく承知をされていると思います。

 また貴殿は、安全協定締結に際して、「事業継続が困難になった場合の搬出」について、事業者及び親会社の電力2社と覚書を交わすとしています。
 しかし、搬出に責任を負う親会社の日本原電は、敦賀原発2号機の審査について、原子力規制委員会による「不適合」の判断により、再稼働は絶望的となりました。使用済み核燃料を搬出する必要もなくなりました。会社の存続すら危ぶまれる状況です。責任能力が失われたといってもよく、覚書を交わす意味はなくなりました。むつ中間貯蔵は計画を白紙に戻すべきです。
 もう一つの親会社である東京電力にしても、搬出先確保の前提となる原発のプルサーマル計画について、住民の信頼回復から始めなければならない状況です。県民説明会においても、計画の見通しを示すことができず、50年後の搬出先を特定することもできませんでした。

 下北半島を核のゴミ捨て場にしないでください。むつ中間貯蔵へ使用済み核燃料を搬入しないでください。安全協定の締結をやめ、計画を白紙に戻すよう強く求めます。

8月9日提出予定

よびかけ:原子力規制を監視する市民の会/規制庁・規制委員会を監視する新潟の会/国際環境NGO FoE Japan