【TV出演】テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」に共同代表すぐろ奈緒出演
9月28日(金)深夜1:25~放映の『朝まで生テレビ!(テレビ朝日系)』に、共同代表のすぐろ奈緒がパネラーとして出演しました。
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/
関係者として生放送のスタジオに観客として参加した広報担当・郡山のレポートと、すぐろからのコメントです。
◆レポート ――広報担当・郡山昌也
テーマは、「激論!原発ゼロ社会の検証」。“原発ゼロとエネルギー政策”をテーマに第一線の専門家たちによる激論が交わされました。お馴染み、田原総一朗さんの司会による「激論」は、少し離れた客席からだとテレビで見ているより意外に静かな感じで続きました。
議論は、「政府の「革新的エネルギー・環境戦略」の可能性と課題とは?」「“反原発デモ”とネット時代の民主主義とは?」「再稼働をどうすべきか?そのためには政府、電力業界はどうすべきか?」「“核のゴミ”をどうするのか?」などについて。原発推進派の専門家たちと、福島原発事故の対応に当事者として首相官邸で当たった政治家、政府や国会の事故調査委員としてその検証に当たった研究者や弁護士、自然エネルギーの専門家、首相官邸前の脱原発デモ主催者」らが議論しましたが、テーマが「原発ゼロ社会の検証」の割には政府が提案した「2030年代までにゼロ」をベースに、一定の期間は原発維持が当然の前提のような議論に終始しました。
すぐろさんは、「福島第一原発4号機」がおかれている危機的状況について発言しました。水素爆発によって傾斜している4号機が、再度大きな地震などに見舞われたら倒壊の危険性が懸念されていること。その結果、格納容器の外にある貯蓄プールに保存されている1500本もの核燃料が冷却不能な状態に陥ったら、核燃料が燃え出して大量の放射性物質が放出されて、首都圏3000万人の住民にまで影響が及ぶ危険性が、いまこの時にもあることを訴えました。
専門家たちによる「技術的」な議論に対して、一緒に参加した観客席から郡山市議会議員の蛇石郁子さん(みどりの未来・福島代表)と福島市在住の佐々木慶子さん(脱原発福島ネットワーク)が、まだ線量の高い福島に住むお母さんたちがこの一年半直面し続けている大変な状況を切実に訴える機会もありました。田原総一郎さんの「何を一番やって欲しいですか?」という質問に蛇石さんは、「原発事故子ども・被災者支援法」の充実による、子どもたちの健康調査の無償実施などをお願いしたいと応じていました。
貴重なアピールの場であったにも関わらず、ほとんど発言できなかったことをとても悔しく感じています。「タイミングをつかめなかった」というのが正直なところですが、無理にでも入っていくべきでした。
番組全体としては、事故の反省や福島の視点を無視し、今後の原発の安全性や経済性のデータが云々・・・という議論ばかりに終始していました。地震の可能性、核廃棄 物問題、そして何より福島事故の責任を誰もとっていない(とれない)という事実だけでも「即廃止」の結論しかありませんが、枝葉末節で本質的な論点から逸れていた場面が多く、そのこと自体を指摘できなかったことが本当に悔やまれます。
私が発言したことは、まさにそこを伝えたかったのでした。被害想定やそのコストについてのやりとりを聞いていて、「数百兆円規模の被害が起こりえたし、今後も起こりうるという認識を持つべきだ。つまり、責任をとれるレベルではないのだから、即時ゼロしかありえない」ということを訴えるために4号機の例を出しました。
また、急遽スタジオに参加していただいた緑の党の会員でもある郡山市議の蛇石郁子さんと福島市の佐々木慶子さんが福島の生の声を伝えることができたのはとてもよかったと思います。
■パネリスト
福山哲郎(民主党・参議院議員)
柴山昌彦(自民党・衆議院議員)
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長、大阪府市特別顧問)
池田信夫(経済学者)
澤昭裕(NPO法人国際環境経済研究所所長)
澤田哲生(東京工業大学原子炉工学研究所助教)
すぐろ奈緒(緑の党共同代表、東京・杉並区議)
田坂広志(多摩大学大学院教授、元内閣官房参与)
野村修也(中央大学法科大学院教授、国会事故調委員)
原田裕史(首都圏反原発連合メンバー)
Misao Redwolf(首都圏反原発連合メンバー)
吉岡斉(九州大学副学長、政府事故調委員)