【決議】第11回定期総会 特別決議
【決議】第11回定期総会 特別決議
2022年2月13日
緑の党第11回定期総会 参加者一同
私たちは2月12日・13日、オンラインで総会を開催し、2日間の議論を通して、昨年度の活動を総括するとともに、新年度の活動方針を確認し、今後に向けた活発な提案や議論を経て、以下を決議します。
■困難な状況の一方で、手にした希望と成果
今、深刻な気候危機と一昨年から続く新型コロナ感染症拡大の進行、その中でいっそう顕わになる社会の歪みを、私たちは目にしています。安倍・菅政権を引き継いだ岸田政権がこれらの状況に的確に対処できていないにもかかわらず、昨秋の衆院選以来、政権与党が勢力を維持し、右派ポピュリズムの維新が躍進する一方、立憲野党勢力は混乱と弱体化という困難な状況にあります。この中で、憲法改悪に向けた動きも勢いを増しています。また、私たちの組織自身も、会員・サポーターの減少という厳しい課題を抱えています。
その一方で、私たちには希望もあります。緑の党の会員やサポーターは、各地域や議会で、また超党派のネットワークの中で、あるいは市民・野党共闘選挙の枠組みの中で、地域に根ざしつつ、緑の政治理念の実現をめざして積極的な活動を重ねてきました。中でも昨年7月の都議選において、ミュニシパリズム(積極的地域主義)と市民・立憲野党との共闘が実を結ぶ形で勝利したことは、今後の緑の政治の発展に向けた大きな成果であり、希望です。
■結党10周年-緑の政治の拡大・発展に向けた正念場
緑の党グリーンズジャパンは、今年で結党10周年という大きな節目を迎えます。今年7月には参院選、来年は統一自治体選挙、そしてグローバルグリーンズ大会(韓国)を迎えます。これまで10年間の活動と、今からさらに3年後の2025年の参院選も視野に入れて、今後の発展の展望が問われる正念場です。
本総会で私たちは、「2022 参議院議員選挙・2023 統一自治体選挙でグリーンウェーブ (緑の波) を起こそう!」を決議しました。これから迎える参院選や各地の自治体選挙での直接の擁立や選挙協力・政策協定の議論を通して、緑的な理念や政策を共有できる政治的空間の拡大をめざし、組織を超えた「緑の波」の広がりをつくっていきます。
■未来に向けた活動の強化を
気候危機と感染拡大に対処する展望の中で、私たちが特に重視すべきは「気候正義」であり、「グリーンリカバリー+」です。地球の自然や資源を浪費してきた先進国の一員である私たちは、未来世代や途上国の市民に対して重い責任があることを肝に命じ、「気候正義」を実現しなければなりません。そして、経済・社会を持続可能に転換する道筋を示す「グリーンリカバリー+」の重要性を訴えます。
世界では、緑の党の仲間たちが大きく躍進しています。それは、分断を乗り越え、際限のない利益追求と闘い、連帯と分かち合いの持続可能な経済社会をめざしているからです。これこそ、私たち緑の党が果たすべき歴史的使命であり、希望です。
■最後に
終わりに、香港、中国本土、ロシア、ミャンマー(ビルマ)、沖縄など、国内外で民主主義や自由・人権が蹂躙されていることに強く抗議し、彼らの必死の取り組みに最大の敬意と連帯を表明します。また、世界各地で広がるあらゆる差別・排除・分断に対して、私たちは全面的に立ち向かいます。そして、私たちが先人たちから引き継いだ自由・民主主義・人権の大切さをあらためて自覚し、守り前進させるため、憲法で謳う「不断の努力」をこれからも重ねます。
私たちは、本日出席できなかった仲間たちともに、緑の党の使命と希望を確信し、世界中の仲間との連携を一層深めながら、本年も全力で活動します。
PDFファイルは⇒https://greens.gr.jp/uploads/2021/02/4b0ee79e1c2e8ddd52e852745319453b.pdf