【声明】米国によるイラン司令官殺害を非難し、安倍政権に徹底した平和外交を求めます
【声明】米国によるイラン司令官殺害を非難し、安倍政権に徹底した平和外交を求めます
2020年1月5日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会
2020年が明けたばかりの1月3日、米軍がイラクのバグダッド空港で、イラン革命防衛隊幹部のスレイマニ司令官らを空爆により殺害しました。これにより、中東における緊張が激化し、大規模な戦争の危機が一気に高まっています。その陰で、さらなる商機を狙う軍産複合体の高笑いが聞こえてきます。
今回行われた「先制的自衛」を名目とする暗殺は、超法規的殺害に他ならず、国連憲章に違反します。一方で、スレイマニ司令官はシリアやイラクにおいて残忍な人権侵害、戦争犯罪を主導してきました。しかしその責任は、暗殺ではなく、国際刑事裁判所(ICC)などを活用して、国際人道法に基づき追及されるべきです。
そもそも、こうした緊張激化は、米国のイラク戦争をはじめとする中東侵略と、イラン核合意からの離脱にも大きな要因があります。私たちは、暴挙を暴挙で上塗りする米国の中東政策が、中東の人々に更なる苦難をもたらすことを強く危惧します。
こうした中で、日本政府が緊急になすべきことは明らかです。私たちは、安倍政権に対して、以下を要求します。
1.米国によるイラン司令官殺害を強く非難し、イラン核合意への復帰を要求すること
2.イランに対して、米国への報復を自制するよう呼びかけること
3.中東への危険な自衛隊派兵をただちに中止すること