【世界のみどり】スウェーデン総選挙

スウェーデン

スウェーデン総選挙:赤緑連合は議席減、極右が議席増。政権の行方は混沌

9月9日、スウェーデン総選挙の結果、緑の党は25議席から9議席減らして16議席の獲得となった。緑の党は4年前から政権に参加し、社会民主党と連立与党の一角を担って野心的な気候目標を法律に盛り込み、気候政策の予算を倍増させた。しかしながら、今回の総選挙では得票率4.3%と、前回の6.89%から2.48ポイントダウン。連立パートナーの社会民主党も13議席減の100議席獲得となる中、移民排斥など極右的主張を掲げるスウェーデン民主党が62議席獲得と躍進した。これにより、現与党が約4割、野党連合が4割、極右2割という議席配分となった。現与党連合もスウェーデン民主党を除く野党連合も、スウェーデン民主党との連立協議を拒否しているものの、どちらも過半数の議席を制しておらず、政権の行方は今後の各党間の協議に委ねられることになった。

 

【写真】スウェーデン緑の党ウェブサイト より

”Nu”はスウェーデン語で「今すぐ!」の意味。溶けゆく氷を使って「気候変動は待ってくれない!今すぐ気候政策を!」と訴えている。