【世界のみどり】世界初の緑の首相が誕生したアイスランドに注目

カトリーン

アイスランドに緑の首相が誕生!」でお伝えした、アイスランド緑の党(グリーンレフト)の党首カトリーン・ヤコブスドッティル(Katrin Jakobsdottir)氏が首相を務める内閣が、66.7%もの高支持率(2017年12月の世論調査)の元、次々とフェアな社会の実現に向けた政策を進めています。

まず、2018年の初日に施行された「改正男女平等法」。これは企業に男女賃金平等の証明取得を義務化し、違反企業に罰金を科す世界で初めての法律です。2017年発表の世界の男女平等ランキングでは9年連続で1位のアイスランドですが、それでも女性の給与は男性より平均で14~18%ほど少なく、政府は2022年までにこの男女格差をなくすことを目標としています。
また、2018年の予算案では、医療費、高齢者の失業手当、子ども手当、また高等教育への予算も増額するとのこと。

もちろん、環境に関しての予算も増額が予定されていますが、カトリーン・ヤコブスドッティル首相は、2040年までに、アイスランドをカーボンニュートラル(ライフサイクルの中で、二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロ)な国にするとの計画を発表。この声明は、パリで行われていたOne Planet Summitでの、イギリスやポルトガルの首相らとのパネル・ディスカンションでのものですが、緑の首相が推し進める緑の政策から、目が離せません。

《参照》
■Most Supported Government Since Banking Collapse
■アイスランド:企業に男女賃金平等の証明取得を義務化する世界初の法律が施行
■International Women's Day 2017: Iceland becomes first country in the world to make firms prove equal pay INDEPENDENT
■More for Healthcare in 2018 Budget Bill
■Prime Minister Announces Plan for Carbon-Neutral Iceland by 2040
■カーボンニュートラル