【第6回定期総会特別決議】 差別と分断から多様性と連帯の社会へ
第6回緑の党グリーンズジャパン定期総会特別決議
差別と分断から多様性と連帯の社会へ
2月11日から12日、私たちは東京において第6回総会を開催しました。
今回の総会では、旧年度活動報告と新年度方針などを確認するとともに、結成後5年を迎え、これまでの活動を振り返り、未来へ向けた課題を探り合い、議論を重ね、中長期方針としてまとめました。また、「2017政治のゆくえ 私たちのむかう未来へのステップ」と題する企画では、世界と日本の深刻な政治の現状と、社会や文明のあり方の根本的転換の必要性、そして緑の党の果たすべき役割をあらためて確認しました。
今、私たちは日本と世界の深刻な現状の中にいます。特にアメリカのトランプ大統領による排外主義政策は、アメリカ本国ばかりでなく世界を分断・混乱させ、差別・抑圧された人々を一層苦しめています。日本では、安倍政権が市民の声を無視し、国会をも軽視して強権政治を続け、沖縄での辺野古基地や高江ヘリパッドなどの基地建設を強行し、抵抗する人々を弾圧しています。原発再稼働を進めるばかりでなく、その輸出を推進する一方、原発事故避難者を切り捨て、帰還を強要し、その存在を消し去ろうとしています。企業や富裕層を優先する社会経済政策は、市民の暮らしや命を脅かしています。
私たちは、「アベ政治」に対抗するため、今年中に行なわれようとしている衆院選での野党共闘の重要性をあらためて確認します。昨年の参院選や新潟県知事選などでの成果と課題を共有し、各地域で他の野党や市民との連携を強化しなければならなりません。また、全国的にも注目される7月の東京都議選では、緑派・市民派議員の誕生・拡大に向け、私たちも野党市民共闘の一翼を主体的に担っていきます。
多くの政治勢力が日本と世界のあるべき未来への明確なビジョンを示すことができない今、「緑」の政治の重要性は一層高まっています。この3月には、イギリス・リバプールにおいてグローバル・グリーンズ大会も開催されます。私たちは、世界中に広がる仲間と手を取り合い、経済成長至上主義から脱却し、地域に根ざし、公正で心豊かに暮らすことのできる政治と社会をめざします。そして、対立・分断と差別、国境の「壁」ではなく、多様性を重視した豊かな共感と連帯を社会の中に創り出します。本日出席できなかった仲間たちとも成果と課題を共有し、本年も全力で活動します。
2017年2月12日
緑の党グリーンズジャパン第6回定期総会 参加者一同
PDF版はこちら