【世界のみどり】オーストラリア緑の党 政権交代の厳しい中で議席を維持

下院議員に当選したアダム・バント氏 (オーストラリア緑の党ウェブサイト http://www.greens.org.au/ より)  )

下院議員に当選したアダム・バント氏
(オーストラリア緑の党ウェブサイト http://www.greens.org.au/ より)



9月7日(土)にオーストラリアの総選挙が実施されました。
野党の保守勢力が6年ぶりに与党に返り咲く厳しい選挙となりましたが、オーストラリア緑の党は下院(日本における衆議院)での1議席を守り抜き、上院でも改選議席を合わせて10議席を守りました。

不人気な労働党との協力により緑の党全体への得票率が低下しましたが、副党首のアダム・バント氏はメルボルン小選挙区において前回の得票を上回り、下院議員1議席を獲得しました。

オーストラリア緑の党は、12年間、党代表を務めたボブ・ブラウン氏が昨年の2012年に引退し、クリスティーン・ミル氏が代表を引き継いでいましたが、今回の選挙は見事な成功でした。

首相となるアボット自由党党首は炭素税廃止と石炭生産の増加を掲げており、この保守勢力による政権交代によって気候変動などの環境政策は後退するだろうとみられています。

情報元
ヨーロッパ緑の党 Greens hold on, as Australia leans to the right
http://europeangreens.eu/news/greens-hold-australia-leans-right