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【世界のみどり】ドイツ緑の党元共同代表、連邦議会副議長 ロートさんと会談

2016/08/18

緑の党共同代表 長谷川平和

with_Roth 去る7月31日(日)に都内のホテルにてドイツ緑の党/同盟90(以下、ドイツ緑の党)の共同代表を2004年から2013年の間つとめ、現在はドイツ連邦議会副議長をしているクラウディア・ロートさんにお会いしました。緑の党グリーンズジャパンからは、共同代表・長谷川平和と広報部長の石崎大望が参加しました。彼女は1987年より緑の党に入党し、広報などを担当し、欧州議会議員も務めました。主に人権政策・人道支援などを担当し、特にトルコ国内の少数民族クルド人の権利擁護運動に尽力しました。1994年には同性愛者の権利を求めるために「ロート復命書(Raport Roth)」によって中心的役割を担った実績があります。

  報道などではロートさんの「強さ」や「個性」ばかりが目立ちますが、会談に際してロートさんは緑のいでたちで、とてもやさしく迎えてくれました。話は直近の参議員選挙での緑の党の活動内容と、改憲勢力が3分の2を超えてしまったことについての世論の受け取り方などを話しました。これまでたくさんのドイツ緑の党の方に会う機会がありましたが、いつも「日本の緑の党のテーマは?」と必ず聞かれます。これは、各国における社会運動の特徴やテーマの共有をはかるだけでなく、新しいテーマを常に探し求める姿勢が感じられます。

  脱原発、安全保障、TPPなど推薦基準なども話しましたが、「今は笑われるようなテーマや主張であっても、将来の社会において本気で議論しなければならないテーマもあります。緑の党は笑われてもいいから、先頭に立って社会のあり方をどんどん提案していかなければならない。」と力強く言っていました。2013年のドイツ連邦議会選挙において、工場的畜産に反対して提案した「ベジディ=週に一日は野菜だけの日を」も、個人の自由を制約していると反発を受けましたが、かつて人権だけでなく、動物の権利も国家が保護するべきだと、東西ドイツ統一時の基本法改正で働きかけた、緑の党ならではの一貫した政策スタンスがそこに見てとれます。

  また、ドイツとはいえ、見える形で議論がしにくい気候変動や、経済成長だけでなく社会のクオリティーを重視したあり方への提案を試行錯誤しながら実践していることがわかりました。また、会談の中で彼女が特に関心を示したのは、LGBTに関する日本の状況でした。日本においても、LGBTについてもっとオープンに議論ができる土台を、緑の党が先頭に立ってつくっていくべきだと述べていました。

  現在、難民問題によって急速にポピュリズム政党が台頭しているヨーロッパですが、ロートさんによると、EU議会は設立以来最大の危機を迎えているのだそうです。既存の政党が、現在進行形の問題に対して明確なビジョンや解決策を提示できない中で、保守政党でさえも、ポピュリズム政党に対する距離感をどうとるか悩んでるというのです。ドイツでは2015年に47万6649人からの難民認定申請があり、28万2726人が認定を受けました。なお、日本では同年、難民認定を申請したのは7586人で、その内27人のみが認定を受けたそうです。ドイツでは難民受け入れが難しい状況になりつつありますが、そういう時だからこそ緑の党は明確なポジションを提示し、ブレない政策を提案していくことが重要であると話していました。

  今回、ロートさんは原水禁の招きによる来日で、会談後は、京都、広島、長崎を周りました。

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