【世界のみどり】3.8国際女性デー:グローバル・グリーンズ声明 & 渋谷でフラッシュモブ

Wattle blossom (John)3月8日(日)、国際女性デーとして全世界で様々なキャンペーンが行われ、グローバル・グリーンズは、20年前の北京宣言をふりかえりながらグローバル・グリーンズ女性ネットワークの強化と拡大に努めていく声明を発表しました。

オーストリア緑の党のキャンペーンバナー「職業、政治、そして日常において
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「職業、政治、そして日常において 半分・半分」

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日本では「break the chain ~鎖を断ち切ろう~」をテーマに、超党派の全国フェミニスト議員連盟が、「女性と政治キャンペーン2015」のリレートークととフラッシュモブを行いました。緑の党の会員でもある会津もと子成田市議、村松まさみ小平市議をはじめ、多くの女性議員たちが渋谷でパフォーマンスを展開し、翌日の新聞でも取り上げられました。

 

緑の党の歴史をさかのぼると、様々な市民運動と並んで、フェミニスト運動の歴史とも交差します。1979年のドイツ緑の党結成時の執行部のメンバー構成にすでにクオータ制が導入されていました。クオータ(割り当て)にも様々ありますが、共同代表などの役職のうち女性が少なくとも半数以上であるというのは、世界中ほとんどの緑の党においてコモンセンスとなっています。クオータ制という言葉が登場した当時は、所詮はユートピアであると一笑にふされてきましたが、年月を重ねるごとにその重要性と意義が認知されるようになり、私たちの社会に浸透していきました。今では「クオータ制」を導入する国は欧州だけにとどまらず、全世界約90カ国に上ると言われています。

一方、日本の女性国会議員比率は8%で、189カ国中127位の最低水準となっています(列国議会同盟(IPU)、2015.3.4発表)。全国1788自治体を対象に緑の党が行った「市民に開かれた自治体議会をめざす全国調査」では、女性自治体議員の比率は、わずか12%、しかも女性議員ゼロの議会が298もあり、全体の19%という結果でした。

2月26日には、超党派で構成される「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の設立総会が開かれました。女性と男性の参加の平等は、民主主義の基本的要素です。こうした活動を通じて、着実にジェンダーバランス、クオータ制に対する社会の関心と理解が高まっていくはずです。緑の党としてもこのような女性の権利拡大につながる運動に積極的に参加していきます。

 

グローバル・グリーンズ国際女性デー声明
 http://www.globalgreens.org/news/empower-women-empower-humanity

北京宣言 http://www.gender.go.jp/international/int_standard/int_4th_beijing/index.html
全国フェミニスト議員連盟 http://www.afer.jp/
緑の党「市民に開かれた自治体議会をめざす全国調査」 https://greens.gr.jp/event-info/13500/

 

2015.3.9 東京新聞

2015.3.9 東京新聞