【談話】破砕帯調査を受けて-大飯原発3・4号の即時運転停止を

  破砕帯調査を受けて-大飯原発3・4号の即時運転停止を

2012年11月9日 すぐろ奈緒  高坂 勝  長谷川羽衣子  中山 均

 11月2日に行われた大飯原発の断層調査と4日と7日に行われた評価会合で、敷地内のF-6断層のズレは、12-13万年前以降に生じたものであり、活断層であることを否定できないことが確認されました。これは、一貫して活断層の存在を否定してきた関西電力の主張を覆すものです。国の「耐震設計審査指針」に基づく「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」は、①後期更新世(12万6000年前~1万1700年前)以降の累積的な地殻変動が否定できず、②断層運動が原因であることが否定できない場合、活断層を適切に想定することと指示しています。断層の存在が「適切に」考慮されていない大飯原発を建設・運転し、福島原発事故以降も安全性が全く確保されないまま再稼働を強行した、関西電力と国は厳しく責任を問われるべきです。原子力規制委員会と関西電力には、この上、いたずらに調査や議論を長引かせて稼働を続けるのではなく、活断層が存在すると判断し、ただちに運転を中止することを強く求めます。