【緊急談話】台風10号に備え、今すぐ玄海原発3・4号機の停止を

【緊急談話】台風10号に備え、今すぐ玄海原発34号機の停止を

 

2020年9月6日

緑の党グリーンズジャパン共同代表
松本なみほ 中山 均
尾形慶子  橋本久雄

 中心気圧925ヘクトパスカル、最大瞬間風速毎秒70ⅿという、これまでに経験したことのない強さの台風10号が鹿児島県の奄美大島の南東を北上しています(9月6日10時時点 気象庁推定)。昨年2019年に千葉県での大規模停電をもたらした台風15号では瞬間的に毎秒50~60ⅿの強風により、鉄塔や電柱、建物が倒壊しました。

 九州電力の玄海原発3号機(119.9万KW)・4号機 (119.9万KW)は現時点で運転を続けていますが、最大瞬間風速70ⅿ/sでは、原発に電力を供給する送電線を支える鉄塔の倒壊の危険があります。風だけでなく、豪雨による地すべり等でも鉄塔倒壊のリスクが高まるでしょう。九電は複数の外部電源を確保しているとしていますが、巨大台風下ではそれらの対策が一気に崩壊する可能性があります。その場合、重大な原発事故を引き起こす危険性があることを、すでに私たちは福島第一原発事故で経験しています。

 玄海原発で4月に発生した新型コロナ感染症の感染を契機に、私たちはすでに、原発の運転管理や事故の場合の感染症リスク回避のため、速やかな運転停止を求めています。原発は、気候危機にも感染症にも脆弱であることをあらためて認識する必要があります。

 台風10号への緊急かつ必須の備えとして、今すぐに玄海原発3・4号機を停止することを求めます。

PDFファイルは⇒ https://greens.gr.jp/uploads/2020/09/9c3adcacd94bdb727bc382cb8a7d0e53.pdf

<参照>

【声明】原子力発電からの脱却を!新型コロナによるリスク回避のため速やかな運転停止を(2020/05/08)