【談話】大阪北部地震を受けて-大飯・高浜原発、そして全ての原発の停止を!

【談話】大阪北部地震を受けて-大飯・高浜原発、そして全ての原発の停止を!

2018年6月29日

緑の党共同代表 松本なみほ



6月18日の大阪北部地震から10日余りが経ちました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に謹んで哀悼の意を表します。また、避難生活を送っておられる方々にお見舞い申し上げるとともに、復旧作業にあたっておられる方々にも心からの感謝と敬意を申し上げます。あわせて、関係する皆様におかれましては熱中症対策を万全にお過ごしいただくことを願います。

この地震の後、複数の地震専門家によって、今回の地震が引き金となって大きな地震が起こる可能性が指摘されました。高槻市内小学校でのコンクリート壁による痛ましい事故を受け、大阪府を中心とした学校施設の危険なコンクリート壁の撤去が急ピッチで進められています。この数日間、余震の発生はゼロになっていますが、子どもたちをはじめ、これ以上の犠牲が起こらないように、私たちは次の地震による被害を少しでも減らす責任を負っています。

ところが、関西電力は地震直後も大飯原発3・4号機、高浜原発3号機の運転を止めませんでした。福井県沿岸には、大飯・高浜原発だけでなく、放射能を帯びたナトリウムのつまった「もんじゅ」もあります。たった一機の原発事故によって、他の核施設の運転、管理ができなくなり、北陸・関西・東海の各地域をはじめ、日本全国に壊滅的な放射能拡散をもたらす危険もあります。そし て「地震大国」日本では、いつもそのリスクを抱えていると言えます。

原発は停止後も燃料棒の冷却を続ける必要があるため、事故のリスクを抱えます。しかし運転中の事故による危険性はそれをはるかに上回るものです。私たちは全ての稼働中の原発の停止を求めるとともに、とりわけ地震が起きた際の震源近傍の原発は、すみやかに停止することをあらためて強く求めます。

6月27日に行なわれた関西電力の株主総会でも、脱原発を求める市民団体・自治体は、関電経営陣に対し、原発に頼らない経営へと方針の大転換をはかるよう求めました。

私たち緑の党グリーンズジャパンは、来たる巨大地震への備えとしても、全国の原発を一刻も早く止めることに全力を尽くします。

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