【声明】緑・リベラルの結集で立憲勢力躍進の総選挙に!

  

【声明】緑・リベラルの結集で立憲勢力躍進の総選挙に!

 

2017年10月10日
緑の党グリーンズジャパン運営委員会

 

 本日から総選挙が始まります。私たち緑の党は、この解散総選挙を立憲勢力躍進のチャンスととらえ、3分の1議席の確保を目指し、緑・リベラル勢力結集を呼びかけるとともに、その一翼を担います。

 この1週間ほどの間にも、めまぐるしく政治情勢が変わっています。解散とほぼ同時に登場した「希望の党」は民進党を吸収し、安倍首相の思惑を覆すことに成功しましたが、小池代表による独裁的な手法に対する反発で、有権者の期待は急速に冷めています。

 その中で登場した新党・立憲民主党の結成は、リベラル政治勢力に期待する多くの市民の受け皿として、旧民進党に匹敵する支持率を集めつつあります。希望の党側からの立憲民主党への分断工作にもかかわらず、すでに同党は小選挙区63人、比例15人の擁立を整えました。また、希望の党入りを表明していた民進党の前職らがそれを撤回し無所属での出馬を表明する動きも広がりました。民進党の事実上の解党から再出発して「野党・市民統一」候補を実現できた地域も少なくありません。「安倍か小池か」の選択として描かれようとしていた総選挙の様相は、変わりつつあります。

 この劇的な変化の背景には、安倍政権の強権姿勢、森友・加計学園問題の隠蔽、大義なき解散や政党再編に対する不信感や危機感と、それを可視化した野党や市民連合などの粘り強い運動があります。「問われているのは上からの政治か草の根からの政治か」だという枝野・立憲民主党代表の指摘は、まさに今回の総選挙の対立軸を明確に表わしています。

 私たちは、立憲勢力が躍進し、3分の1議席を確保することが必要だと先の声明で訴えましたが、その可能性が明確に見えてきました。それを実現するために、一層の努力が必要です。私たち緑の党は、各選挙区では、新しい野党・市民共闘を担う候補を全力で支援します。そしてブロック比例選挙区については、「立憲民主党」がリベラル勢力の結集軸となりうると判断し、同党を中心に支援します。また、共産党・社民党など、野党・市民共闘に尽力してきた各政党の奮闘と伸長にも期待します。

 「安倍政治」や希望の党の登場は、新自由主義がもたらした世界的な極右ポピュリズムの流れの一環でもあります。西欧のいくつかの選挙ではリベラル派や緑の党、市民の団結がその流れを阻みました。今回の選挙は、日本の政治にとっても、そして世界の民主主義にとっても重要な選挙です。私たちも極右ポピュリズム-安倍政治や小池政治を止めるため、全力を尽くします。

 *2017.10.11一部修正しました。

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