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【談話】英国と欧州における分断を憂慮し、緑の党は新たな連帯に尽力する

2016/06/30

【談話】英国と欧州における分断を憂慮し、緑の党は新たな連帯に尽力する

                                               2016年6月30日                   緑の党グリーンズジャパン国際部・アジア太平洋緑の党連盟運営委員
                                                    足立力也

 

 6月23日、EUからの離脱か残留かを問う英国国民投票で離脱が過半数を得たことで、先行きの不透明感から早くも様々な混乱が起きています。

 英国のみならず多くの欧州諸国民が抱えるEUに関する様々な懸念については理解できます。しかしながら、それは分裂や扇動、否定や無視といった行動によって解決できるものではありません。今後は、英国がEUから離脱してもなお欧州の課題を共同で取り組めるよう考えなければなりません。たとえば、EUを抜けたからといって移民に対して英国だけ無視を決め込むことができるわけではないのです。それは離脱派リーダーの一人であるダニエル・ハナンも投票結果判明直後に認めています。

 問題は、英国とEUがそれぞれ抱えている政策的諸課題が、EUという枠組からの離脱かどうかという包括的問題と安易に重ねられ、それが多くの有権者に影響を与えたことです。ハナンの例のように、離脱派リーダーたちの嘘やごまかしが英国メディアによって次々と明らかになっており、離脱に投票した多くの有権者から非難の声も上がっています。参院選に直面している私たちも他人事ではありません。

 英国がEUから離脱するとしても、可能な限り平和的な両者の共存が望まれます。孤立が誰の利益にもならないのは明らかです。EUからの離脱という前例のないケースに対処するにあたって、敵対的ではなく平和的なプロセスと結果になるよう、当事者には求めます。また、EUからの離脱に伴って、スコットランド独立やアイルランド統一問題など、英国内部にも亀裂が深まることが予想されます。もはや人種や出自、社会的・経済的階層を問わず、あらゆる英国人が不安を覚えています。問題は出口だけにあるのではなく、出口までの道のりも重要です。

 離脱が決定的となった今、英国に突きつけられているのは、孤立か連帯かという問題です。残留しても孤立はしうるし、離脱しても連帯は可能です。事実、EUの中でこれまで英国が味わってきた孤立が、離脱へと走らせた背景のひとつにありました。今後私たち緑の党は、英国の緑の党や欧州緑の党(EGP)などと連携し、この離脱問題で生じうるあらゆる孤立と分断を避けるため尽力します。来年3月末から英国リバプールにおいてグローバル・グリーンズ総会及びEGP総会が開催されます。そこで私たちはあらためて「分断ではなく連帯」による英国と欧州の平和的着地に向けて総力を挙げることを確認することになるでしょう。

(参考)ATTACアイルランドの声明

英文:http://www.attac.ie/statement-attac-ean-on-brexit/
翻訳(暫定訳):http://attackansai.blog.eonet.jp/default/2016/06/attac-3383.html

 
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