【談話】「3.11」から4年-問われているのは社会や経済、政治の根本的転換

【談話】「3.11」から4年-問われているのは社会や経済、政治の根本的転換

2015年3月11日
緑の党グリーンズジャパン 共同代表 中山均

 「3.11」から4年を迎え、緑の党グリーンズジャパン運営委員会は声明を発表しました(https://greens.gr.jp/seimei/14227/)。環境を汚し、いのちや健康を蝕み、地域や家族を切り裂き、多くの人々の人生を破壊する原発事故の深刻な影響に、日本の政府と社会は真正面から取り組まなければなりません。

 加えて、「3.11」が私たちに突きつけたのは原発問題だけではありません。問われているのは社会や経済の根本的な転換であり、自然環境や地域や人々とのつながりを大切にする暮らしのありようです。また、大自然の脅威と核事故の前に、エネルギーや資源や経済的利益を奪い合う争いがいかに無意味かということも、多くの人たちが学びました。

 「3.11」を経験し、私たちは当時準備していた緑の党の結成を早め、2013年の参院選に挑戦しました。私たち自身の力不足と、選挙制度の高いハードルに阻まれ、議席を確保することはできませんでしたが、日本における私たちの挑戦は、時代が必要とするものであり、世界と未来の人々への責任です。

私たちは、その責任を自覚し、質素でも心豊かに地域や世界の人びとと共に生きる未来への道筋を掲げ、来る4月の統一自治体選挙で緑の仲間をひとりでも多く議会へ押し上げるよう力を尽くします。そして、人類が歩むべき方向とは真逆の道を歩んでいる安倍政権の退陣に向けて、想いを共有する個人やグループ、他の政治勢力と幅広く連携し、声を上げ行動していきます。

※参考:緑の党結党宣言(2012年7月28日 結成総会)
https://greens.gr.jp/about/sengen/

 

3.11 後の 今 ここに
新たな道を歩み出す

 

森を奪う都市文明から
森に寄り添う文明 数多(あまた)へ
答えを生きる 時がきた

果てない世界市場化と
経済成長呪縛から
世界各地が共に奏でる
色どる経済成熟へ
答えを生きる 時がきた

 

いのち汚す原発と
奪い合いの地下資源より
太陽による 永遠の平和へ
答えを生きる 時がきた

 

はやさ 大きさ 効率主義 から
スロー スモール シンプル で
適正規模と多様性へ
答えを生きる 時がきた

 

過剰なほどに カネ追わず
過剰なほどに モノ造らず
過剰なほどに 働かず
仕事と時間を 分かち合い
豊かなこころを 蘇らせる
答えを生きる 時がきた

 

買うしか術ない暮らしより
手 足 知恵で 創るを楽しみ
与え 支え いのちを謳歌し
自立しあう 安心へ
地域でつながる 循環へ
答えを生きる 時がきた

 

色んな人と 色んな生き方
互いに凸凹△ 認め合い
組み合わさって 補い合い
使命を宿し おのおの輝く
答えを生きる 時がきた

 

テレビの向こうに 決断任せず
自ら責任 引き寄せて
足元からの 微力をつらね
笑顔の未来 えらびとる
答えを生きる 時がきた

 

今日から土に 種を蒔き
こころに緑を 育てよう
いのちにぎわう 豊かな地球を
いのちみんなで 分かち楽しみ
100年先を 見渡して
答えを生きる 一歩をここに
歩み出したい 一歩をここに

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