湯川れい子

湯川れい子
肩書き音楽評論家
メッセージ:

“ヨーロッパで環境だけではなくて、多文化、異文化、フェミニズムなど女性の権利の擁護などの問題に大きな力を発揮した実績を日本でも”

緑の党、結成おめでとうございます。緑の党がオーストラリアで出来たのは、もう70年代。そして、80年代ぐらいから西ドイツで非常に活発に活動してきて、実は90年代、いろんな環境のことで西ドイツあたりまで見学に行ったり、勉強に行ったりした団体も日本でたくさんあるんですけど、それがなかなか実を結んでいろんな意思決定の場に党としてはもちろんのこと、活かせないでここまで来てしまって、今回の原発事故を迎えたというのは、やはり私はその分、日本は水にも緑にも恵まれていて、あまりそんな切迫感がなかったということだと思うんです。それと、緑の党というのは必ずしも環境だけではなくて、多文化、異文化、フェミニズムなど女性の権利の擁護などの問題にも大変大きな力を発揮してきました。そういう意味でも、日本にとって本当とっても欲しい党だったんですけれども、そういうコンセプトだったんですけれども、今まではなかなか実際には誕生することが出来なかった。それが今回このように生まれたということは、一人のいろいろ意見を言ってきた女としても大変期待するところが大きいです。ですから、ぜひ大きなコンセプトを様々な形で含有しながら、できればドイツのように、いつかは政権の主体も占めるような存在になっていただけることを心から期待しています。

(ビデオメッセージ全文 見出しは緑の党HPチーム)