【世界のみどり】3.11から2年-アジア太平洋の緑の党が共同記者会見

 

台湾緑党のウェブサイトに掲載された、共同記者会見の様子

3月11日、台湾の首都、台北にて福島2周年のアジア太平洋グリーンズネットワーク(APGN)の共同記者会見を開催し、台湾・モンゴル・日本をSkypeでつないで各国からの声明を発表しました。

台湾緑党からは昨年の緑の党結成時に日本に駆けつけてくれたシナン・マヴィヴォさんから核廃棄物最終処分場に反対する声明が発表され、モンゴル緑の党からは事務局長のボウム・ヤラグチ氏が参加しました。日本からは足立力也(運営委員・国際局)が参加し、下記の声明「福島第一原発事故から2周年私たちは原子力からの即時撤退を求めます」を発表しました。

記者会見の模様が台湾緑党のウェブサイトに掲載されています。
http://www.greenparty.org.tw/index.php/actions/release/1614-2013-03-11-07-58-22


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福島第一原発事故から2周年
私たちは原子力からの即時撤退を求めます

緑の党Greens Japan運営委員会

  今年の3月11日で、東日本大震災とそれに続く福島第一原発事故から2年が経ちます。 この時にあたって、私たちは日本人として、人類は同じ過ちを二度と繰り返してはならな いという意思を他国の皆さんと共有したいと思います。

  福島第一原発は未だに危険な状況が続いています。1号機から3号機の原子炉はメルトダウンしたまま手をつけられず、どんな状況かすらまだわかっていません。4号機の使用済み燃料プールにはまだ千五百本を超える核燃料が不安定な状態のまま保管されています。廃炉にかかる年月は40年とも言われており、多くの労働者たちが被爆しながら作業を続けなければなりません。

放射能汚染は東北を中心に広い範囲にわたり、東京でもホットスポットが確認されています。空気や水、大地、食料も汚染された中で、何百万人という人たちが、そのような放射能に汚染された土地で普通の生活を送らされています。その病理学的影響は加速度的に増え続けるでしょう。

  にも関わらず、安倍政権は原発の再稼働はおろか新規建設にまで言及しています。現在の日本政府は非常に無責任で私たちには到底理解できず、とても容認できません。

  クリーンで安く、再利用ができるエネルギーというウソのもと進められてきた原発は、このようにダーティーで高くつき、取り返しのつかない、私たちの手に負えるものではないことが、この事故により明らかになりました。人類は二度と同じ過ちを犯してはなりません。私たちは今すぐに、この危険なエネルギーから手を引くべきです。