【報告】第12回定期総会 特別決議

【決議】第12回定期総会 特別決議

2023年2月12日

緑の党第12回定期総会 参加者一同

 

私たちは2月11日・12日、オンラインで総会を開催し、2日間の議論を通して、昨年度の活動を総括するとともに、新年度の活動方針を確認し、今後に向けた活発な提案や議論を経て、以下を決議します。

 

■ますます社会の混迷は深まる

収束が見えないコロナ感染症拡大に加え、昨年2月から始まったロシアによるウクライナ侵略戦争は世界の混乱を招いています。原油をはじめとする商品の不足などで物価上昇と40年ぶりの高インフレにさらされ、国民生活は大きな打撃を受けています。

岸田首相は、国会の議論も国民的コンセンサスもないまま、「閣議決定」という手段を多用し、敵基地攻撃能力の保有を決定しました。軍事予算をGDPの1%から2%に引き上げ、改憲論議を活発化させ、台湾有事などのリスクを煽り、南西諸島(琉球弧)への軍事基地の建設を進めています。また、エネルギー不足を理由に、40年を経過した原発を再稼働し、さらに「新しい原発」とうたい国民をごまかす原発建設推進の方針を明確にしました。

 

■結党10周年拡大・発展に向けた正念場

緑の党グリーンズジャパンは、昨年で結党10周年という大きな節目を迎えました。会員等の減少は否めないものの、この10年間確実に成果をあげ、地域や連携団体との信頼を徐々に築き上げてきました。

 今年4月には統一自治体選挙、そして6月にはグローバル・グリーンズ世界大会in韓国を迎えます。本総会で私たちは、「統一自治体選挙とグローバル・グリーンズ世界大会で飛躍をめざそう」を決議しました。この2つをきっかけに、緑の党の理念や政策を共有できる仲間を増やし広がりをつくっていきます。

 

■将来に希望がもてる活動の強化を

気候危機対策で先進国の責任を果たそうとしない岸田政権に対して、環境NGO、世界の緑の党、気候危機・自治体議員の会などと連携し、「ストップ気候危機」を大きなムーブメントにしていきます。また政府は原発の再稼働と新増設、耐用年数制限の撤廃を決定しました。東日本大震災の福島原発事故を経験した私たちは改めて脱原発の取り組みを強めます。

 世界では、緑の党の仲間たちが大きく躍進しています。世界的なエネルギー不足は、再生可能エネルギーへの転換やゼロ・カーボン社会の実現に向けて大きく変える契機といえます。限りある資源を分かち合い、持続可能な経済社会をめざすことは、私たち緑の党が果たすべき歴史的使命であり、希望です。

 

■終わりに

 ロシアによるウクライナ侵略の被害者をはじめ、イラク、香港、中国本土、ミャンマー(ビルマ)、沖縄など、国内外で民主主義や自由・人権が蹂躙されている現実を受け止め、必死の抵抗や取り組みに最大限の敬意と連帯を表明します。また「反撃能力」という名の先制攻撃能力の保有を含む大軍拡と防衛費の倍増を許さない取り組みを強めます。あらゆる差別や貧困、人権の蹂躙に反対するとともに、日本国憲法に定められた平和主義の精神を改めて心に刻む必要性を感じています。

 

私たちは、本日出席できなかった仲間たちとともに、緑の党の使命と希望を確信し、世界中の仲間との連携を一層深めながら、本年も全力で活動します。

 

PDFファイルは⇒https://greens.gr.jp/uploads/2023/02/a310ecd356bd39d26fe211f111aa9b53.pdf